博多駅のお隣、吉塚駅は福岡県庁への最寄り駅。
最近はパピヨンガーデンという商業施設が近くに完成したこともあり、利用者が増えています。(JR九州の駅としては8番目の乗車人員数 ※2018年)
駅周辺には高層マンションが立ち並び、都市部からちょっと離れたベッドタウンになっています。
今回はそんな吉塚駅の近くの小アジアと呼ばれる商店街「吉塚商店街」をご紹介します。
どこか昭和時代の名残を残しつつ、最近は多国籍の商店が混じって軒を連ねています。
生鮮食品から日用品、衣類まで揃うところも便利ですが、どこか懐かしい、ほっとする空間が魅力的です。
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昭和25年頃に魚屋2軒と八百屋1軒からスタートした吉塚市場が起源です。
特に戦後で食糧難だった頃ですので、魚屋と八百屋さんだけでも貴重です。
結果的にお客が増えて賑わいだします。
それを境にお店が増えていき、今のような市場の形を成していきました。
今でも道幅は狭く、当時のままです。
そんな狭い道をお客さんがぞろぞろと歩く、品物を選ぶ様が一日中みられるほど活気のある市場だったそうです。
その後もお店は増え続け、調理食品を取り扱うお店も出てきました。
このころには住宅が店舗として改造されて市場が最盛期になります。
志免町や堅粕からのお客さんも往来していたそうです。
昭和32年頃に市場にアーケードが設けられました。
これで雨の日でも買い物が楽しめるようになり、ようやく今の市場の姿になりました。
お店からの明かりが差しているので、アーケード内でも暗くなく、お買い物が楽しめていたようです。
最近はスーパーマーケット、ちょっと遠出をすれば大型ショッピングモールがあるので、お客さんも減り、時代が止まったように見えますが、先にも述べたようにマンションの建設や吉塚駅の開発や区画整備が進んでいることで、近隣は栄えています。
便利なスーパーマーケットも良いですが、たまには冒険のつもりで吉塚商店街に足を運んでみてはいかがでしょうか。
ちょっとしたタイムスリップ気分が味わえますよ。
そして、そんな吉塚商店街がこの冬、リトルアジアマーケット「吉塚市場」としてリニューアルします。
昭和のレトロ感は残しつつ、エキゾチックなアジアテイストを取り入れた市場として再出発です。
なんと日本を合わせたアジアのお店41店舗が軒を連ねた市場で様々な国の食事や物産が楽しめます。
中国・韓国・ベトナム・タイ・ミャンマー・カンボジアなどのお店と、各国にスポットを当てたイベントが開催されるそうです。
本格的な点心や韓国焼き肉が食べられます。
福岡はアジアの玄関口として機能しているわけですが、そういう地の利も活かしたプロジェクトになっています。
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吉塚商店街の取り組み
先ほどまでの情報を見ていると、レトロな雰囲気や古い商店街をイメージすると思いますが、吉塚商店街は積極的に活動をインターネットに公開しており、独自のファンを作りつつあります。
・吉塚商店街の公式インスタグラム
https://www.instagram.com/marche_yoshiduka/
映えるような画像は発信していませんが、地元の人だから気づける面白い風景や、お店の様子、おいしそうな食事が投稿されています。
特売の内容やイベントなどの情報を積極的に発信しています。
・吉塚商店街のメルマガ
http://www.yoshiduka.com/sidemenu/mailmag/
こちらもセール情報やイベント情報の発信をしています。
登録は無料です。
・吉塚商店街のホームページ
http://www.yoshiduka.com/
こちらはちょっと前の店舗が紹介されたホームページです。
吉塚商店街の歴史だけでなく、各店舗の紹介がされており、非常にインターネット活用を積極的にやっていた様子が見て取れます。
今回、アジアマーケットのリニューアルによりお店の情報が変わっていますが、吉塚商店街の歴史等を知るうえで非常に参考になります。
・吉塚商店街のYou Tube
https://www.youtube.com/channel/UC6LU2oD764gP6-27ziMSoXQ
吉塚商店街の地域の取り組みや活動を動画で公開しています。
こうやって見てみると、すごく人間味のある温かい商店街だということが分かります。
ここ最近の投稿はありませんが、アジアマーケットへのリニューアルに合わせて、新しい動画がアップされるのに期待です。
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吉塚商店街の店舗紹介
アジアマーケット化していく吉塚商店街こと吉塚市場ですが、ここで面白いお店を幾つかご紹介していきます。
これを知ればきっと吉塚駅に行ってみたくなること請け合いです。
・カンボジア料理店「シェリムアップ」
吉塚駅からでも分かる黒い煙突。
銭湯の煙突です。
そこに向かっていくと「ゆ」の看板が見えますが、入り口に立つと分かります。
銭湯ではなく、カンボジア料理屋さんです。
もともとは若桜湯という140年も歴史のあった銭湯だったそうで、今ではカンボジアの方が料理店として改造しているそうです。
脱衣所が食事をする場所になっており、その奥のお風呂があった場所が調理場になっています。
タイル張りの壁には富士山の絵が描かれており、そこに調理器具が並べられオーナーさんが腕を振るってカンボジア料理を作っています。
なお、なぜ銭湯がカンボジア料理店になったかといういきさつですが、オーナーさんが銭湯のオーナーとご友人だったそうで、廃業した銭湯を店として使ってよいと声をかけて頂いたのだそうです。
改修作業にはカンボジア留学生や前のお店の常連客も手伝ってくれたそうです。
異国でお店を持つのもすごいことですが、地元の人と交流を深めて、新しい文化を創り出すバイタリティは素晴らしいですね。
・吉塚商店街のコロッケ
Googleの検索窓に「吉塚商店街」と打ち込んだ際に候補検索で「コロッケ」が出てくるほど、吉塚商店街の味として有名なのがコロッケです。
てんぷら屋さん、総菜屋さんがそれぞれコロッケを作っており、早く買わないと売り切れてしまうほどの人気商品です。
有名なお笑い芸人さんが出版した本にも紹介されており、コロッケやかまぼこなど冷めても美味しいと評判です。
・リトルアジアマーケット
リトルアジアマーケットを最後にご紹介します。
吉塚商店街はこれまでのスタイルを脱却し、「尖った商店街」として再出発します。
全国初の試みになりますが、経済産業省「商店街活性化・観光消費創出事業」の助成金を得て、アジア特化のお店の誘致や老朽化したアーケードの改修を続けてきました。
なんとその期間3ヶ月というスピードというから驚きです。
出店するお店は以下の通りです。
●ベトナム料理店『ミス・サイゴン』:オレンジ色文字の看板が目印
●カンボジア料理屋『シェムリアップ』:銭湯を改造した面白いお店
●ミャンマー料理屋『チョウゼヤ』:吉塚地蔵近く
●タイ料理屋『サワディカップ』:同じく吉塚地蔵近く
●中国点心『小重慶』
●韓国家庭料理『火の村』
●ベトナムコーヒースタンド
●ベトナム・バインミー専門店『カムオン』
また、各国の方々と繋がれる場所として吉塚市場中央に「ASIAN PLAZA」というコミュニティスペースが設けられています。
白壁の奥行き感のあるスペースでのびのびとお話が出来そうです。
計画では外国人相談窓口、町の高齢者へ向けてのよろず相談、認知症カフェが催されるそうです。
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まとめ
新しく生まれ変わろうとしている吉塚商店街改め「吉塚市場」のご紹介でした。
外国人居住者の暮らしやすさ、市場の活性化を進めようとしています。
グランドオープンは来年2月ということでまだまだこれからということになりますが、寂しくシャッターの閉まっていた商店街が再びお店の明かりで照らされ始めています。
再興を願う人たちの手によってシャッター壁画が描かれたりと盛り上がってきています。
吉塚商店街は吉塚駅東バス停前、そこから見える地蔵尊が目印です。
是非、ご家族連れで小さなアジアを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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