福岡県内でも人口密度の高い春日市は、公園や自然に恵まれているのが特徴です。
福岡市の中心部から10キロメートル以内の場所にあり、利便性に優れています。
そんな春日市には「奴国の丘歴史公園」があるのですが、具体的にどのような場所なのでしょうか?
今回は歴史好きの人に向け、春日市にある奴国の丘歴史公園をテーマに、見どころや特徴、所在地などの詳しい情報をお伝えします。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら春日市にある奴国の丘歴史公園の特徴とは?
まずは春日市にある、奴国の丘歴史公園の特徴を見ていきましょう。
奴国の丘歴史公園は、弥生時代の遺跡が展示された歴史資料館がある公園です。
国宝である漢委奴国王の金印で有名な、「奴国」の中心地であったとされる春日市の須玖岡本遺跡にあります。
周辺は公園として整備され、日本史のなかでも重要な場所として考えられています。
春日丘陵には古代遺跡が点在しているのですが、住宅も密集するエリアのため、住居の下にも多くの遺跡が眠っているのだそうです。
そのため春日市は、どんなに小規模な建て替えでも市に声をかけてもらうよう市民に伝えています。
また王墓の跡も今は埋め戻されていて、案内板が立てられています。
奴国の丘歴史公園には、1986年(昭和61年)に国指定史跡となった「岡本遺跡」が保存され、その一部が公開されているのが特徴です。
さまざまな特徴を持つ場所で、多くの歴史好きユーザーを魅了してきました。
そんな奴国の丘歴史公園の見どころとして、以下の場所が挙げられます。
弥生時代の甕棺墓を展示しているドームがある
春日市にある奴国の丘歴史公園の特徴は、弥生時代の甕棺墓を展示しているドームがあるという点です。
奴国の丘歴史公園の大きな特徴とも言える2つの白いドームには、甕棺墓や竪穴遺構などが発掘調査時の状態で展示され、自由に見学できます。
竪穴遺構は当時の住居跡と考えられていますが、墓地の一角につくられていることや、柱穴が竪穴の周囲にあることから、ほかの住居跡とは少し異なるのが特徴です。
そのため居住に関するものではなく、埋葬に関連した建築物と考えられています。
●覆屋A棟
覆屋A棟は、墓地の北端部に位置する甕棺墓群の一部と、祭祀遺構が見学できるドームです。
甕棺墓はすべて弥生時代中期中頃のもので、大人と子どもの埋め方がわかります。
祭祀遺構は墓地に関係する遺構であることから、なかから祭祀に使われた土器が出土しているのが特徴です。
●覆屋B棟
覆屋B棟は墓地の西端部にある甕棺墓と、土壙墓、木棺墓が見学できるドームです。
大人用の甕棺墓は弥生時代中期後半のもので、木の蓋がされていたと考えられます。
ドームになかには春日市から出土したおびただしい出土品が展示され、ガラス製品が多く出ているのが特徴です。
春日市のシンボルマークにもなっている金製垂飾付き耳飾りは、繊細で美しい細工が施されています。
そのため当時は一帯が先進的な生産工房であったと考えられ、さまざまなエピソードを想像するのも楽しいです。
●王墓上石
1899年(明治32年)に発見された甕棺墓(王墓)の上石も見どころの1つです。
長さ約3.3メートル、幅1.8メートル、重さ4トンの重さを誇っています。
奴国の丘歴史公園の広場にある大きなこの石の下からは、当時の装飾品がたくさん発掘されました。
過去に実施されたフェスタ
春日市の奴国の丘歴史公園では、多彩なフェスタや歴史体験が開催されています。
大人から子どもまで、家族みんなで楽しめるフェスタなので、思い出づくりとしてもおすすめです。
過去に実施されたフェスタとして、以下のものが挙げられます。
●奴国ラリー
●歴史資料館バックヤードツアー
●鶏めしやフライドポテトなどの食のバザー
●弥生時代の暮らしを体験できる火起こし
●勾玉づくり
●大木町産の新鮮な野菜が購入できる直売所
●米すくい
●アーティストを招いたコンサート
このようにフェスタではさまざまな催しが過去に開催されました。
先ほどもお話ししましたが、春日市が奴国の中心地であることと、今でも重要な遺跡や遺物の発見が続いているのが特徴です。
春日市以外住んでいる人たちにも、さまざまな情報を広く知ってもらうため、このようなフェスタが開催されています。
毎年春日市の奴国の丘歴史公園内にある歴史資料館と、歴史公園が会場になっているので、次回開催されたときはぜひ足を運んでみてください。
無料貸し出しの古代衣装である貫頭衣(かんとうい)を着用し、古代人の暮らしに思いを寄せてみるのもおすすめです。
おすすめ物件情報|春日市の物件一覧
春日市の奴国の丘歴史公園にある歴史資料館とは?
春日市の奴国の丘歴史公園には、墳墓だけでなく、歴史資料館があるのも大きな特徴です。
弥生時代の青銅器や鉄器、鋳型などの遺物が展示された「考古資料展示室」や、昭和初期の農家の生活を垣間見える「民族資料展示室」などがあり、春日市の歴史を把握できます。
入り口を入ってすぐの場所には、当時の生産工房が再現されています。
今にも動き出しそうなくらいリアルにできているので、弥生時代にタイムスリップしたような時間を過ごせるでしょう。
また歴史資料館には須玖岡本遺跡群から発掘された、多数の遺物が多数展示されているのが大きな特徴です。
奴国王の墓の上を覆っていたという大石(先述した王墓)を、熊野神社から移設しているのですが、この王墓についても歴史資料館で解説されています。
また奴国は弥生時代、文化の先進地として大きく栄えたのだそうです。
須玖岡本遺跡においては弥生時代のテクノポリス(高度技術集積都市)と呼ばれ、複数の工房跡が集中しています。
このような深い歴史を好きなだけ見学できるのは、春日市の奴国の丘歴史公園ならではの魅力です。
「ほかの場所では有料のレベル」「公園内をのんびり散策しながら歴史を学べる」「弥生時代のさまざまな情報が得られる」といった高評価の口コミも多くあります。
春日市を代表するスポットと言っても過言ではないでしょう。
おすすめ物件情報|春日市の物件一覧
春日市の奴国の丘歴史公園の詳細情報
次に春日市にある、奴国の丘歴史公園の詳しい情報を見ていきましょう。
●所在地:福岡県春日市岡本3-57(春日市奴国の丘歴史資料館横)
●営業時間:9:00から17:00(入館は16:30まで)
●定休日:第3火曜日(休日の場合はその翌日)、年末年始(12月28日から1月4日)
●アクセス:JR南福岡駅より徒歩約20分、車で約5分、九州自動車道太宰府インターより車で約20分、西鉄天神大牟田線雑餉隈駅より徒歩約24分、コミュニティバス桜ケ丘線で奴国の丘歴史資料館前で下車してすぐ、コミュニティバス須玖線で岡本1丁目下車、徒歩約7分
●駐車場:あり(22台)
●利用料金:無料
●規模:敷地面積4481平方メートル、延床面積2821平方メートル
●バリアフリー設備:車いす専用駐車場、車いす専用トイレ、車いすの貸し出し、盲導犬の同伴可能
利用料金と駐車場代は無料です。
無料とは思えない充実した施設なので、充実した時間を過ごすことが可能です。
また歴史を学べる場所ではあるものの、公園には少しだけ遊具があります。
博物館や資料館などは、「子どもが小さくてゆっくり見られない」という声もあり、なかなか足を運べない人も多いかと思います。
春日市の奴国の丘歴史公園なら、家族みんなで楽しむことが可能です。
おすすめ物件情報|春日市の物件一覧
まとめ
春日市にある奴国の丘歴史公園は、さまざまな特徴を持ち、歴史の情報が詰まった場所です。
ここでしか見られない展示品や魅力があり、地元では穴場スポットとして知られています。
春日市に引っ越しした際は、ご紹介した施設情報などを参考にしていただき、ぜひ利用してみてください。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら