はじめに
福岡市博多区にある東平尾公園は、スポーツ施設や緑地を擁する市民の憩いの場です。その中でも「大谷広場」は、子どもや家族の遊び場として親しまれてきました。2025年4月1日、この大谷広場はPark-PFI方式による再整備を経て、新たに生まれ変わりました。この記事では、リニューアルのポイント、公園の魅力、今後の整備予定などをまとめてご紹介します。
リニューアルの背景と目的
リニューアル事業は、福岡市が民間のノウハウを活用しながら公園の魅力・利便性を向上させる「Park-PFI(公募設置管理制度)」の一環です。東平尾公園の大谷広場は、この制度下での第1号整備公園として採択。
「誰もが一緒に楽しめる公園」を目指して、障がいの有無を問わず遊べるインクルーシブ遊具の導入、バリアフリーアクセス強化、そして休憩・交流施設の充実などの方針が掲げられました。
施工にあたっては、2024年6月より大谷広場エリアは閉鎖され、遊具やローラーすべり台など一部エリアが利用できない期間が設けられました。全体的な完成は2027年春を見込んでいます。
リニューアルで変わったポイント・見どころ
以下は、すでに開放されたエリアを中心に注目できる点です。
インクルーシブ遊具と「みんなの遊び広場」
新設された遊び場には、九州最大級のジャンプトランポリンをはじめ、ドーム型遊具、ネット遊具、回転遊具、ブランコ(サポート付きシート含む)など、少しずつ遊具の種類が揃えられています。
また、床面はゴムチップや段差の少ない仕様とすることで、車椅子やベビーカーでの移動も配慮されており、幅広い年齢層・身体状況の方が利用しやすい設計になっています。
芝生広場
グラウンド跡地には開放感ある芝生広場が整備され、憩いやピクニック、軽い運動など自由に使える空間として活用できます。ただし、オープン直後は芝生養生中のため利用制限がある時期もあります。
草スキー場の改修
既存の草スキー場も人工芝整備などの改修がなされ、滑り心地や安全性が向上。複数の傾斜コースが用意されており、小学生までの子どもたちが楽しめます(保護者同乗可の場合あり)。
カフェ&施設設備
公募事業者として選定されたグループにより、遊び場近傍にタリーズコーヒーが新設されました(4月1日開店)。親御さんが子どもの遊びを見守りながらゆったりできるスペースが誕生しました。
さらに、おむつ替えコーナー、授乳室、段差を抑えたスロープなど、小さな子ども連れに配慮した設備も導入されています。
利用上の注意・ポイント
工事中のエリアは立ち入り禁止区域があります。来園時は公式サイトで「ご利用可能エリア」を確認ください。
緑のまちづくり 公益財団法人 福岡市緑のまちづくり協会
大谷広場の全エリア完成は2027年春を予定しており、山頂広場、冒険のとりで、展望デッキ、じゃぶじゃぶ池などは順次開放予定です。
駐車場利用時間は7:00~21:00(出庫は24時間可)などの時間制限があります。
特に芝生広場はオープン直後は養生期間があり、利用制限がある場合があります。
東平尾公園全体の魅力と周辺情報
大谷広場だけでなく、東平尾公園は約86.3ヘクタールの広大な敷地を有し、陸上競技場、球技場、テニスコートなど多数のスポーツ施設を内包しています。
また、スポーツ観戦やイベントと組み合わせて訪れることもでき、散策ルートや自然観察の場としても利用価値が高い公園です。
まとめ・今後の展望
2025年4月のリニューアルによって、東平尾公園・大谷広場は「みんなで楽しめる公園」へと大きく一歩を踏み出しました。インクルーシブ遊具やバリアフリー設計、カフェ併設など、これまでにない魅力を備えています。
ただし、すべてのエリアが完成しているわけではなく、今後も段階的な開放が予定されています。完全形態完成までのプロセスも楽しみの一つです。
ご家族や地域のみなさまとともに、新しい東平尾公園をぜひ楽しんでください。