福岡市では、昭和51年から商店街の意識調査を毎年行っています。
意識調査は、商店街の利用者割合に加えて、利用者の年代や目的も一緒に調査しています。
現在、福岡市の商店街はどの年代に多く利用されているのでしょうか。
福岡市の意識調査からみる福岡市の商店街の利用者数
福岡市が令和元年に行った意識調査によると、商店街を1年以内に利用した人の割合は7割近くに達していることが分かりました。
商店街の主な利用者は70歳以上の女性であり、利用者全体の8割を占めています。
商店街を利用する人の人数は、年代が上がるにつれて増えていく点が特徴です。
特に高齢者にとって、商店街は買い物をする場所であると同時に、近隣の人々と交流する場所としても利用されています。
主な利用先は青果店・精肉店といった生鮮食品の店舗が多く、次いで惣菜店やすし店、クリーニング店といった店舗が多く利用されています。
一方、18歳~29歳までの若年層では商店街の利用率は低く、中でも男性の利用者は5割以下にとどまりました。
商店街を利用していない人の意見で最も多かったのは、他の場所で買い物をしているという意見です。
次いで、自宅から商店街への距離が離れている・駐車場や駐輪場が無いといった、交通面の不便さを理由にあげている人が多くいました。
また、ベンチやトイレ等の休憩スペースがない・利用したい店がないといった設備不足を理由に、商店街へ行くのをためらう人もいました。
福岡市の商店街では利用者を増やすためのイベントを行っている
福岡市の商店街では、利用者を呼び込むイベントを定期的に開催しています。
商店街のイベントは、夏休みやクリスマスを始めとする長期休暇に関係したもの、大売り出しやセールと種類は豊富です。
しかし、過去3年間のイベント参加状況を見ると、参加したことがないと答えた人は6割以上います。
対して、参加したことがあると答えた人は3割以下にとどまり、イベントが商店街の利用者増加に与える影響は少ないと考えられます。
だからといって、商店街のイベント需要が全くないわけではありません。
意識調査によると、商店街に開催してほしいイベントの中には、食べ歩きや青空市・フリーマーケットの需要が見られました。
こうしたイベントの希望は、普段あまり商店街を利用しない人たちから多く寄せられたものです。
まとめ
福岡市の商店街には、新しい需要を生み出せる可能性があります。
今後は、商店街になじみが薄い若年層への需要を呼び掛けていくことで、さらに利用者を増やすことができるでしょう。
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