賃貸物件を探しているときに、「角部屋」を希望する人は少なくありません。
なんとなくいいイメージのある角部屋ですが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?
今回は、不動産業界において角部屋はどう定義されているのか、角部屋に住むとどういったメリットやデメリットがあるのかなどをご紹介していきます。
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まずは、そもそも「角部屋」とはどのように定義されているのか、角部屋以外の部屋はどう呼ばれるのかを解説します。
角部屋の定義
角部屋とは、「分譲マンションや賃貸マンション、アパートなどの端にある住戸」と定義されています。
角部屋の種類は2種類ある
一般的には角部屋と聞くと、廊下のそれぞれ両端にある部屋を思い浮かべるのではないでしょうか?
しかし実は、角部屋は2種類あります。
両端の部屋以外に、建物がL字やコの字などに曲がっているとき、その曲がり角の部分にある部屋も角部屋と定義されるのです。
どちらも角部屋と呼ばれるのですが、廊下の端にある部屋を「端部屋」、曲がり角にある部屋を「角部屋」と、分けて定義して呼ぶこともあります。
今回の記事では、一般的に角部屋と考えられている「廊下の両端にある部屋」について紹介します。
角部屋以外の部屋は「中部屋」と呼ばれる
角部屋に対して、住戸の2面がほかの住戸に接して挟まれている部屋は「中部屋」と呼ばれます。
たとえば301号室から310号室まで真横に並んで住戸がある物件では、301号室と310号室が角部屋、間にある302号室から309号室までが中部屋です。
住戸の数が多いほど、中部屋の比率が上がり、角部屋の数は少なくなります。
賃貸物件で角部屋に住むメリット
賃貸物件においても人気の高い角部屋ですが、角部屋に住むことで得られるメリットを7つ紹介していきます。
隣戸との騒音トラブルが少ない
角部屋は、隣戸との騒音トラブルが少ないことが最初に挙げられるメリットです。
たとえば中部屋は両隣に住戸があるので、どちらの住戸からも音が聞こえてきます。
壁が厚く、防音が期待できるマンションであれば問題にはならないかもしれませんが、壁が薄ければトイレを流す音や洗濯機を回す音が気になることも。
角部屋であれば、隣戸と接するのは1面だけなので、少なくとも騒音トラブルの可能性は2分の1に軽減できます。
部屋の前を人が通らない
廊下の端にある角部屋は、部屋の前を人が通らないこともポイントです。
中部屋であれば、その先にある部屋に行く人の往来を避けることはできません。
その点角部屋は、隣戸を過ぎれば部屋の前まで来るのはその部屋の住人か、宅配の配達員など部屋に用がある人だけです。
ファミリー層が多い賃貸物件だと、子どもが部屋の前をバタバタと走って通る音が気になることがありますが、角部屋ではその心配がありません。
窓がたくさんあって開放感がある
角部屋は、窓がたくさんあるので開放感があることも特徴です。
角部屋は隣に住戸がある面以外の、複数の方角に窓があります。
窓を通して外の景色が見えるため、部屋に奥行きが出て開放的に感じます。
高層階の角部屋であれば、眺望のよさをさらに楽しむことができるでしょう。
採光性が高い
窓が多い角部屋は、採光性がいいこともメリットです。
中部屋は1面にしか窓がないため、窓に接していない部屋は日中でも電気を点けることも少なくありません。
しかし角部屋はそういった部屋は少なく、日中は自然光で過ごせることがほとんどです。
賃貸物件が建っている方角にもよりますが、日がよく差し込む部屋が多いのも、角部屋の特徴です。
風通しがいい
角部屋は複数の方角に窓があるため、風通しがいいこともポイントです。
風は入り口と出口があることで、通りがよくなります。
そのため中部屋は1方面の窓を開けても、うまく風が抜けないことも多くあります。
風通しがよければ常に空気が動いているので、簡単に換気できることがメリットです。
複数のベランダやバルコニーがついていることも
複数方面に窓がある角部屋では、窓の外にベランダやバルコニーが備わっていることも少なくありません。
なかには角部屋を囲むように、2面ひと続きになったベランダがついている賃貸物件もあります。
ベランダが多い、あるいは広いと、リビングに面しているほうはガーデニング、もう1つは洗濯物干しに使うといったように、使い分けできることがメリットです。
部屋が広めにとられている
一般的に角部屋は、中部屋と比較して部屋面積が広めにとられていることもメリットです。
賃貸物件にもよりますが、中部屋は2LDKだとしたら、角部屋は3LDKになっているところも少なくありません。
部屋数自体は変わらなくても、1室の面積が広い、あるいは収納の数が多いケースも見られます。
同じ賃貸物件でも、少しでも広い部屋を希望するなら、角部屋に空室があるか調べてみるといいでしょう。
賃貸物件で角部屋に住むデメリット
続けて、賃貸物件で角部屋に住むデメリットも紹介していきます。
家賃が高くなりがち
賃貸物件では、角部屋は中部屋よりも高い家賃が設定されているケースが多く見られます。
角部屋はほかの部屋よりも広く取られていることが、まず単純な理由として考えられます。
さらに角部屋は物件のなかでも数が少なく、競争率が高いため、多少家賃を高くしても入居者を見つけやすいです。
角部屋か中部屋に住むかは、両方の家賃を比較して、差額分のメリットがあると感じるかで決めるのがおすすめです。
夏暑く冬寒い
角部屋は、夏は暑く冬は寒くなりがちなこともデメリットです。
角部屋は両隣をほかの住戸で挟まれた中部屋と異なり、1面以外はすべて外気に接します。
そのため、外気温の影響を受けやすいことが特徴なのです。
窓は外気を取り込みやすいことから、冬は特に冷え込みます。
外気の影響で室温調整が難しくなり光熱費が高くなることも、角部屋のデメリットになるでしょう。
結露が発生しやすい
角部屋は外気の影響を受けやすいため、結露が発生しやすいこともデメリットです。
結露は暖かい空気が冷やされることで、空気中に含まれていた水蒸気が水分に戻ることで発生します。
特に冬になると、暖房で温められた空気が窓から伝わる冷気によって冷やされ、結露します。
結露すると、カビが生えやすくなることにも注意が必要です。
窓がたくさんあることがメリットの角部屋ですが、結露しやすいことは念頭に置いておくようにしましょう。
家具の配置が難しい
家具の配置が難しくなることも、見落としがちなデメリットです。
角部屋は窓が多く開放的ではありますが、掃き出し窓になっているならそこに家具は置けません。
掃き出し窓ではなく腰窓となっているケースでも、窓の高さまでしかない背の低い家具を選ぶことになります。
もちろん高さのある家具を置いてもいいのですが、それだと採光性が悪くなってしまいます。
また、賃貸マンションの場合には、部屋の角に構造上の出っ張りが多い物件も見られます。
角部屋に住むときには、部屋の造りにあわせた家具選びが必要になるでしょう。
まとめ
賃貸物件で角部屋に住むと、明るく開放的な部屋で、隣からの物音を気にすることなく暮らせるようになります。
しかしその分、家賃や光熱費が高くなる覚悟は必要です。
角部屋と中部屋のどちらに住むか迷っているときには、家賃の差額と得られるメリットを比較して決めるのがおすすめです。
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