床自体があたたまる床暖房は、賃貸でも人気のある設備です。
そのため「次は床暖房のある賃貸に」と思う方も多いでしょう。
では床暖房付きの賃貸とは、どのような特徴を持っているのでしょうか?
この記事では賃貸物件への引っ越しを検討している方に向け、床暖房とはどのような特徴があるのか、住むうえでのメリットとデメリットを含めお伝えしていきます。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら床暖房付き賃貸の特徴とは?
まずは床暖房付き賃貸とはどのような特徴を持っているのか、詳しく見ていきましょう。
冒頭でもお話ししましたが、床暖房とは床下の熱源を使って床自体をあたためる暖房器具です。
床上30センチメートルほどに約30度の空間をまんべんなく作ってくれるので、寒くなりがちな足元をあたためてくれます。
「頭寒足熱」といって、足元をあたためると健康にもよく、快適な睡眠を取れるのは有名な話ですよね。
床暖房のある賃貸なら、快適に過ごしながら健康的な生活を送れるのではないでしょうか?
また床暖房とはただ単に床があたたかいだけでなく、輻射熱を発生させるのが特徴です。
床暖房における輻射熱とは、あたためられた床の熱が天井や壁に反射し、表面温度を上げてくれるというもの。
そのため賃貸の部屋全体がじんわりとあたたかくなり、快適な住空間に導いてくれるのです。
賃貸で導入されている床暖房の種類とは?
賃貸で導入されている床暖房は、以下の2種類です。
●温水式
温水式床暖房とは、熱源であたためたお湯を床下に循環させる種類です。
床の下にお湯が通る細長いホースのようなものを設置し、床全体にお湯をめぐらせます。
温水式はお湯があたたまるまでに時間がかかるので立ち上がりが遅く、イニシャルコストが高めなのがデメリットですが、ランニングコストはおさえられます。
またお湯の温度を40度前後で一定に保てるので、低温やけどの心配も少ないでしょう。
●電気式
電気式床暖房とは、床下に発電するパネルを敷き詰めた種類です。
ホットプレートをイメージするとわかりやすいでしょう。
パネルを電気であたためるので温水式より立ち上がりが早く、早朝や夜間の帰宅時に役立つメリットがある反面、ランニングコストは温水式より高くなるのがデメリットです。
また電気を使うので、床の温度が温水式より高くなります。
そのため肌が触れている部分は熱の逃げ場がなくなり、低温やけどをする可能性があるので注意が必要です。
温水式か電気式か、導入されている種類は賃貸によって異なるので、物件によって光熱費も変わってきます。
ライフスタイルに応じてどちらがいいのか考えておき、賃貸の内覧時や契約時にチェックしておくといいでしょう。
賃貸における床暖房のメリットとは?
では床暖房が導入された賃貸には、どのようなメリットがあるのでしょうか?
空気や肌が乾燥しにくい
床暖房付き賃貸のメリットとして、空気が乾燥しにくいという点が挙げられます。
エアコンやファンヒーターは温風を出して部屋をあたためる暖房器具です。
そのため空気や肌が乾燥しやすく、風邪をひきやすくなったり、肌がカサカサしたりします。
その反面床暖房なら温風が出ないので、快適な湿度を保つことが可能です。
部屋が広く使える
床暖房は床下に機械が埋め込まれているので、部屋を広く使えるのもメリットです。
ファンヒーターやストーブを使う際、置き場所に困った経験はありませんか?
賃貸によっては暖房器具があることによって、部屋が狭くなってしまうこともあるでしょう。
床暖房が導入された賃貸なら、暖房器具の置き場にも困らないですし、部屋を広々と使えます。
子どもや高齢者にも安心
床暖房の場合、子どもや高齢者にも安心なのがメリットです。
機械だけでなく配線類も床下に埋まっているので、部屋のなかが配線だらけになったり、タコ足配線になったりするのを防げます。
配線につまずいて転ぶのも防げるので、子どもや高齢者がいる家庭にも床暖房はおすすめです。
火災発生のリスクも軽減されるので、子どもが留守番中に使っていても安心できるでしょう。
空気を汚さない
床暖房のメリットとして、空気を汚さないという点も挙げられます。
ガスや灯油を使う暖房器具は1時間に1回程度の換気が必要です。
あたたまった空気が外に逃げてしまいますし、1日に何度も窓を開けるのは意外に億劫ですよね。
床暖房なら燃料を使う暖房器具より換気の回数もグッと減らせ、寒い思いをしなくて済みます。
万が一換気を忘れてしまっても一酸化炭素中毒のリスクがないので、ガスファンヒーターや石油ストーブなどに比べ、安全性の高い暖房器具といえるでしょう。
お手入れも楽
お手入れが楽なのも床暖房ならではのメリットです。
ファンヒーターなどは、シーズンごとにフィルターや本体の掃除が必要なので毎年手間がかかります。
床暖房ならそのような手間はなく、床を掃いたり水拭きしたりといった日常的なお手入れのみでOKです。
床暖房付き賃貸を選ぶデメリットとは?
次に床暖房付きの賃貸を選ぶデメリットを見ていきます。
立ち上がりが遅い
エアコンやガスファンヒーター、石油ストーブなどに比べ、立ち上がりが遅いのがデメリットです。
温水式の場合で約30分から1時間ほど時間がかかるので、すぐにあたたかくしたい場合や、短時間しか使用しない部屋で使うには不向きといえます。
先ほど電気式は温水式より立ち上がりが早いとお話ししましたが、電気式であっても温風が出る暖房器具と違い速暖性はありません。
そのためすぐに部屋をあたためたいときはほかの暖房器具と併用したり、起床時間や帰宅時間に合わせてタイマーを設定したり、工夫が必要です。
光熱費がかさむことも
床暖房のデメリットとして、光熱費がかさむという点も挙げられます。
エアコンなどの場合、使わないときは電源を切り、使うときにまた電源を入れるといった使い方が可能です。
しかし床暖房は1度電源を切ってしまうと立ち上がりに時間がかかってしまいます。
そのため1日中電源を入れっぱなしにする方も多く、「光熱費の請求書を見てビックリした!」といったケースもめずらしくありません。
光熱費をおさえるためには「朝だけ付ける」「リビングだけ付ける」という風に、使い方を工夫してみてください。
また光熱費をおさえるために、電源のオンオフを頻繁にするのは逆にエネルギーを使ってしまいます。
少しのあいだだけ外出する場合や、トイレや洗面所などの狭い空間は、低温で電源を入れっぱなしにしておくのがおすすめです。
家具やインテリアを自由に選べない
床暖房付きの賃貸に引っ越しする場合、家具を自由に選べなくなるのもデメリットです。
床の表面温度が高くなるため、熱によって変形したり変色したりする可能性があるからです。
そのためソファーやベッドは足付きのものを選んだり、床暖房対応のものを選んだりしましょう。
またピアノなどの楽器も、床暖房には不向きです。
床暖房による熱が木材の反りや収縮につながり、調整を狂わせてしまう恐れがあります。
ピアノは乾燥や急な温度変化に弱いので、設置時は注意してください。
そしてラグやジョイントマットも、床暖房に使用できるものを選ばなくてはなりません。
選ぶ家具やインテリアが限られてしまうのも、床暖房の大きなデメリットですね。
まとめ
この記事では賃貸への引っ越しを検討している方に向け、床暖房とはどのような暖房器具なのか、メリットとデメリットとともにお伝えしました。
最近は床暖房が設置された賃貸も増えてきていきます。
メリットだけでなくデメリットも生じるので、理解したうえで決定するようにしましょう。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら