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賃貸住宅に引っ越して、ドライヤーをかけていたら突然暗闇!?
賃貸住宅で使用可能な電気容量を超えてブレーカーが落ちるトラブルは、よくありますよね。
そこで今回は賃貸住宅にお住まいの方やこれから賃貸住宅に引っ越しをお考えの方に向け、ブレーカーが落ちる原因となるアンペアについて特集。
そもそもアンペアとはどういうものなのか、さらに賃貸住宅でアンペアを変更するときの注意点や世帯人数ごとに必要となるアンペア数の目安なども併せてご紹介します。
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弊社へのお問い合わせはこちら賃貸住宅でブレーカーが落ちるのを防ぐには①そもそもアンペアとは?
アンペアとは電流量(電気が流れる大きさ)を表す単位のこと。
各家庭では、それぞれの電気の使用量に応じてアンペア数を選んで契約します。
賃貸住宅をはじめ一般家庭用の契約アンペア数は10A(A=アンペア)から60Aまであり、数字が大きくなるほど同時に使用できる電気の量が多くなります。
たとえば冒頭で触れたように、電子レンジとエアコンを使っているときドライヤーをかけはじめたら突然ブレーカーが落ちるといった現象は、契約アンペア数が足りないことが原因。
1人暮らしでも電化製品を同時にたくさん使いたい方は、契約アンペア数も多めに設定しておくと安心です。
ただし契約アンペア数によって電気の基本料金が変わってくるので注意が必要。
10Aから60Aの契約アンペア数にかかる基本料金の目安は以下のとおりです。
契約アンペア数にかかる基本料金の目安
●10A…280円前後
●15A…420円前後
●20A…560円前後
●30A…840円前後
●40A…1,120円前後
●50A…1,440円前後
●60A…1,700円前後
上記のように、契約アンペア数によって毎月の電気料金として徴収される基本料金が変わってきます。
電気をあまり使わない月では使用量に合わせて支払う従量料金は少なくなりますが、基本料金は固定費として必ず支払わなければならないもの。
突然ブレーカーが落ちるのは困りますが、料金のことを考えると「契約アンペア数は多ければ多いほどいい!」というわけでもないようですね。
契約アンペア数は日常的にどれくらいの電気を使用するかによって、きちんと選ぶことが大切。
賃貸住宅に引っ越して、あまりにも日常的にブレーカーが落ちるようなら契約アンペア数が足りないことが原因なので、電気会社との契約を見直す必要があります。
賃貸住宅でブレーカーが落ちるのを防ぐには②アンペア変更の注意点
アンペアについておおまかに理解したところで、賃貸住宅でアンペア数を変更する際、注意するべきポイントをチェック!
賃貸住宅では持ち家とは違う注意点があるため、しっかり確認しておきましょう。
注意点①契約アンペア数を変更する前に管理会社や大家さんに確認
賃貸住宅のなかでも築年数の古いアパートなどでは使える電気の容量が決まっている場合があります。
もし最大容量が決まっている場合は引き込みケーブルやブレーカーの交換などの工事が必要。
契約アンペア数を上げたいと思ったときは、電気会社に契約変更を申し込む前に、管理会社や大家さんに電気容量に制限がないか確認しましょう。
注意点②契約アンペア数が変えられるか電力会社に確認
管理会社や大家さんから許可が下りたら、東京電力や関西電力など管轄の電力会社に連絡します。
希望するアンペア数に変更可能か確認するとともに、工事にかかる費用もチェックしましょう。
アンペアの契約変更はブレーカーの容量を変更するだけなので基本的に無料ですが、電力会社から大がかりな工事や費用がかかるとの回答があれば、再度、管理会社や大家さんに連絡し、相談する必要があります。
注意点③アンペアの契約変更は1年契約
アンペア数の契約は、ほとんど1年単位となります。
そのため「夏と冬はエアコンを使うから多めに」といった細かな変更はできません。
そうした点から、また変更のための手間などを考えても賃貸住宅で1年以内に引っ越す予定なら、契約アンペアの変更は見送ったほうがよさそう。
ドライヤーを使うときはエアコンを切るなど、ちょっとした工夫で対応できることもあるので、電化製品の使い方を見直してみるのもいいでしょう。
注意点④退去時に契約アンペア数を戻す原状回復が必要
入居者が賃貸住宅を退去するときは、部屋を入居前の状態に戻す、いわゆる「原状回復」の義務があります。
ブレーカーが落ちることを理由に契約アンペア数を変更した場合でも、退去前にもとのアンペア数に戻すよう求められる場合も。
アンペア数を変更するか、そのまま退去してよいか、管理会社や大家さんに必ず確認しましょう。
賃貸住宅でブレーカーが落ちるのを防ぐには③適切なアンペア数の目安
もしも「ブレーカーがすぐ落ちる…」「電気容量に不安を感じる…」といった悩みがある場合は、賃貸住宅でも契約アンペア数を変更できることがわかりました。
ここでは自分の暮らしにおいて、どれくらいの契約アンペア数が必要なのか、または適切なのか、その目安となるポイントを見てみましょう。
電化製品ごとに必要なアンペア数の目安
同時に使用したい電化製品の必要アンペア数を足すことで、自分に必要なアンペア数が把握できす。
おもな電化製品の必要アンペア数の目安は以下のとおり。
●冷蔵庫…2A
●テレビ…2A
●エアコン…暖房起動時20A(稼働中6.6A)/冷房起動時14A(稼働中5.8A)
●電子レンジ…15A
●炊飯器…13A
●掃除機…2Aから10A
●アイロン…14A
●ドライヤー…12A
●ドラム式洗濯乾燥機…13A
冷蔵庫は必要アンペア数が少ないものの、常時稼働するものなので見落とさないよう要注意!
たとえば冷蔵庫に加え、電子レンジ・炊飯器・ドライヤーを同時に使うと、必要アンペア数は42A。
契約アンペア数が40Aでも、ブレーカーが落ちることになります。
そのほかにも空気清浄機をいつも稼働させていたり、オーディオ機器で好きな音楽をつねに流していたりなど、暮らし方によっては常時必要な電力も多くなります。
上記は一例なので、このほかの電化製品の必要アンペア数が知りたい場合は、以下の計算で算出してみましょう。
電化製品の消費電力(W)÷電圧(V)
この機会に、取扱説明書などを確認しながら家にあるすべての電化製品の必要アンペア数を計算してみるのもいいかもしれませんよ。
世帯人数ごとの必要アンペア数の目安
一般的な必要アンペア数は、世帯人数によっても変わってきます。
それぞれの世帯人数に必要とされるアンペア数の目安は以下のとおり。
●1人暮らし…20A
●2人暮らし…20Aから30A
●3人から4人家族…40A
●5人以上の家族…50A
ただし賃貸住宅での1人暮らしであっても、使用する電化製品の数や種類によって20Aではブレーカーが落ちる心配も。
ブレーカーが落ちるのを心配しないで暮らすなら、1人暮らしでも余裕をもって30Aにしておくのがおすすめです。
逆に20Aにして毎月の基本料金を抑え、さらに電化製品も工夫しながら使うことで1人暮らしの生活費を抑えることもできそうですね。
まとめ
今回はブレーカーが落ちる原因など、おもに賃貸住宅での暮らしに役立つアンペアの話題をお届けしました。
賃貸住宅に限らず、契約アンペア数が足りないと頻繁にブレーカーが落ちることで、暮らしの快適度に影響がでるようです。
また適正なアンペア数を大幅に超えた契約でも、基本料金の負担が大きくなることがわかりました。
これから賃貸住宅への引っ越しをお考えの方は、物件を選ぶ際に不動産会社に聞いてみたり、内覧のついでにブレーカーをチラッと確認したりするのもいいかもしれませんね。
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