賃貸物件を探すとき、多くの方がまず注目するのは「家賃」でしょう。
しかし、実際に契約してみると「思っていたより毎月の支払いが高い…」と感じることが少なくありません。
その理由は、家賃以外にもさまざまな月額費用が発生するからです。
この記事では、賃貸契約で発生する「月額費用」について、
不動産会社の視点からわかりやすく解説していきます。
1. 家賃だけじゃない!月額費用とは?
「月額費用」とは、毎月決まって支払う必要のある費用の総称です。
その中心となるのはもちろん「家賃」ですが、それ以外にも次のような費用が発生することがあります。
・共益費・管理費
・町内会費
・24時間サポート費
・月額保険料(火災保険など)
・月額保証料(保証会社利用料)
これらの費用は、物件によって内容や金額が異なります。
中には「家賃に含まれている」ケースもあれば、「別途支払いが必要」なケースもあります。
2. 共益費・管理費とは?建物の維持に使われる大切な費用
共益費(きょうえきひ)や管理費(かんりひ)は、マンションやアパートの共用部分を維持・管理するための費用です。
例えば、次のような部分に使われます。
・共用部の電気代(廊下・エントランス・駐輪場など)
・ゴミ置き場の清掃・維持管理
・建物全体の点検・修繕
・管理会社への委託費用 など
金額の目安としては、月額3,000円〜10,000円程度が一般的です。
エレベーター付きの物件やオートロック設備がある建物では、管理コストが高くなる傾向にあります。
一方、木造アパートなどの小規模物件では、共益費が「家賃込み」になっているケースもあります。
3. 町内会費(自治会費)とは?地域とつながるための費用
意外と見落とされがちなのが「町内会費(自治会費)」です。
これは、地域コミュニティの維持や防災活動などに使われる費用で、地域によって金額や徴収方法が異なります。
主な使い道は以下の通りです。
・地域清掃や防犯活動への支援
・夏祭り・行事などの運営費
・防犯灯・ごみステーションの維持費
・防災備品の購入・保管費用
月額200円〜500円程度が多く、年単位でまとめて徴収されることもあります。
地域社会の一員として生活する以上、町内会費も大切な費用のひとつです。
4. 24時間サポート費とは?「もしも」のときの安心サービス
最近の賃貸契約では、「24時間サポート」への加入が義務付けられていることがあります。
これは、夜間や休日でも入居者のトラブルに対応してくれるサービスで、主に以下のような内容が含まれます。
・鍵の紛失や閉じ込み
・水漏れ・トイレ詰まりなどの緊急対応
・ガラス破損や停電トラブルへの一次対応
・電話相談(設備の使い方や近隣トラブルなど)
費用は月額1,000〜2,000円程度。
「自分で業者を呼ぶと1回1万円以上かかることもある」ことを考えると、かなりお得な安心サービスといえます。
5. 月額保険料(火災保険など)とは?入居者の生活を守る必須項目
賃貸契約では、火災保険への加入がほぼ義務化されています。
保険料は契約時にまとめて支払う場合もありますが、最近では「月額払いタイプ」も増えています。
主な補償内容は次の通りです。
・火災・水漏れ・落雷などによる損害補償
・家財保険(家具・家電の損害)
・借家人賠償責任(大家さんへの補償)
・個人賠償責任(他人に損害を与えた場合)
月額換算で400〜800円程度と、比較的リーズナブルです。
「火災保険なんて使わない」と思う方もいますが、水漏れや隣室への被害など、思わぬトラブルで役立つことも多くあります。
6. 月額保証料とは?保証会社利用時に発生する費用
多くの賃貸物件では、「連帯保証人の代わりに保証会社を利用する」ことが一般的です。
このときに発生するのが月額保証料です。
保証会社は、入居者が家賃を滞納した際に一時的に立て替えてくれる仕組みです。
そのため、保証料=保証サービスの維持費という位置づけになります。
▶ 初回保証料と月額保証料の違い
初回保証料:契約時に支払う(家賃の30〜100%程度)
月額保証料:契約期間中、毎月支払う(家賃の1〜3%程度)
たとえば家賃6万円の物件で月額2%の場合、月1,200円が保証料として加算されます。
保証会社によっては「年払い」や「口座引落手数料込み」など条件が異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
7. その他の月額費用(駐車場代・インターネット費用など)
物件によっては、上記以外にも月額で発生する費用があります。
・駐車場代
敷地内駐車場を利用する場合、月5,000〜15,000円程度が一般的です。
都市部や駅近エリアではさらに高額になる傾向があります。
・インターネット利用料
「インターネット無料」と書かれていても、
一部プランでは「速度制限解除」や「プロバイダ登録費」が月額で発生する場合があります。
逆に「無料Wi-Fi付き物件」は入居者にとって人気が高いポイントです。
8. 月額費用を確認するときのポイント
(1)「家賃+○○費込み」と書かれている場合の内訳を確認する
広告やサイト上で「家賃○万円(共益費込み)」と表示されていても、
他の費用(町内会費・保証料など)が別途必要なことがあります。
(2)口座引落手数料がかかる場合も
保証会社や管理会社によっては、**毎月の引落手数料(110〜330円程度)**がかかることもあります。
見落としがちな項目なので要チェックです。
(3)トータルで比較する
同じ家賃6万円の物件でも、
共益費や保証料を含めると「実際の支払い額」は毎月7万円を超えることもあります。
家賃だけで判断せず、総額で比較することが大切です。
9. 月額費用の確認は「見積書」や「重要事項説明書」で!
契約前には必ず「見積書」や「重要事項説明書(重説)」を確認しましょう。
これらには、毎月の費用項目がすべて記載されています。
特に、
・家賃の支払い方法(振込・引落)
・保証会社の利用条件
・火災保険の内容
・24時間サポートの加入有無
などは、入居後のトラブル防止にもつながります。
不明点があれば、必ず契約前に不動産会社へ確認しておきましょう。
10. まとめ:月額費用を正しく理解して、安心の賃貸生活を!
賃貸契約における月額費用は、家賃だけでなくさまざまな項目で構成されています。
費用項目
・家賃 物件による
・共益費 3,000〜10,000円
・町内会費 200〜500円
・24時間サポート 1,000〜2,000円
・火災保険(月額)400〜800円
・月額保証料 家賃の1〜3%
「家賃+これらの月額費用=毎月の総支払額」です。
契約前にしっかり確認することで、思わぬ出費を防ぎ、安心して新生活をスタートできます。
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