「駅近物件」という言葉を見かけると、多くの方が「便利そう」「通勤が楽そう」という印象を持つでしょう。
しかし、「駅近」とは実際にどのくらいの距離を指すのかご存じでしょうか?
この記事では、不動産業界における駅近物件の定義から、徒歩分数の計算方法、メリット・デメリット、選び方のコツまで詳しく解説します。
駅近物件の明確な定義はあるの?
結論から言うと、「駅近物件」という言葉には法的な明確な定義はありません。
ただし、不動産広告などで使われる「徒歩○分」という表記には一定のルールがあります。
不動産公正取引協議会のガイドラインによると、
徒歩1分=80メートルとして換算する決まりがあります。
つまり、「徒歩5分」と表記されている物件は、駅から約400メートル以内にあるという計算です。
一般的に「駅近」と呼ばれる距離の目安
多くの人が「駅近」と感じる距離の目安は以下の通りです。
徒歩分数 距離(目安) 印象
徒歩3分以内 約240m以内 駅が見えるほど近い
徒歩5分以内 約400m以内 十分に駅近
徒歩7分以内 約560m以内 駅近エリアとされる
徒歩10分以内 約800m以内 駅まで無理なく歩ける距離
多くの不動産広告では「徒歩7分以内」を駅近物件として扱うケースが一般的です。
一方、「徒歩10分」を超えると「駅から少し離れた物件」と表現されることが多くなります。
駅近物件のメリット
① 通勤・通学が圧倒的に便利
毎日の通勤や通学時間を短縮できるのが最大のメリットです。
特に雨の日や暑い日、荷物が多い日などでもストレスが少なく、生活の快適さが大きく向上します。
② 夜遅くの帰宅も安心
駅から近ければ、人通りの多いエリアに位置するため、夜道の安全性も高い傾向にあります。
女性の一人暮らしや学生にも人気の理由です。
③ 資産価値が下がりにくい
交通の便が良い駅近物件は、需要が常に高く、空室リスクが低いのが特徴です。
将来的に売却や賃貸に出す場合でも有利に働く傾向があります。
駅近物件のデメリット
① 家賃・価格が高め
利便性が高い分、家賃や販売価格はどうしても割高になります。
同じ広さ・築年数でも駅から離れるほど家賃が安くなる傾向があり、コストとのバランスを考える必要があります。
② 騒音・人通りの多さ
駅周辺は商業施設や飲食店が多く、深夜まで人通りや車の往来があることも。
静かな環境を求める方には不向きかもしれません。
③ 駐車場が少ない・高い
駅近エリアは土地の価格が高いため、駐車場付きの物件が少ない傾向にあります。
また、月極駐車場の相場も郊外より高めです。
徒歩分数の「体感差」に注意!
実際の徒歩時間は、
信号の多さ
坂道や階段の有無
夜間の暗さ
などによっても変わります。
不動産広告の徒歩分数は、直線距離を基に計算された理論値であり、実際に歩くと「思ったより遠い」と感じるケースも。
内見時には、必ず自分の足で駅まで歩いてみるのがおすすめです。
駅近=便利だけではない?生活環境のチェックも大切
駅に近いほど便利ではありますが、生活のしやすさはそれだけで決まるわけではありません。
以下のようなポイントもあわせて確認しましょう。
スーパー・コンビニ・ドラッグストアの距離
騒音・振動の有無
周辺の治安や街灯の明るさ
公園や学校などの環境
駅から少し離れていても、落ち着いた住宅街にある物件は快適に暮らせることが多いです。
駅近物件を選ぶときのコツ
① 通勤・通学ルートを重視
利用する路線や時間帯によって混雑状況が変わります。
駅までの距離だけでなく、「乗り換えのしやすさ」も重要なポイントです。
② 駅の規模をチェック
主要駅かローカル駅かによって、生活利便性は大きく変わります。
スーパーや銀行、病院が近い駅なら、日常生活が格段に便利になります。
③ 賃料とのバランスを考える
同じ家賃でも、駅から少し離れるだけで部屋が広くなることもあります。
「利便性」か「広さ」か、優先順位を明確にすると選びやすくなります。
まとめ:駅近物件はライフスタイルに合わせて選ぼう
「駅近物件」は確かに魅力的ですが、
一概に「駅から近い=理想的」とは限りません。
通勤・通学、騒音、生活環境など、自分のライフスタイルに合う距離感を見極めることが大切です。
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