賃貸住宅で、人気の設備のひとつに「温水洗浄便座」が挙げられます。
温水洗浄便座は、寒い冬も冷たい便座に座らなくてすみ、使い心地がよいだけでなく衛生的です。
もし気に入った賃貸住宅のお部屋に、温水洗浄便座がついていなかった場合、後から取付けは可能なのでしょうか?
今回は、賃貸住宅に取付けをする条件から、費用、原状回復まで解説します。
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弊社へのお問い合わせはこちら賃貸住宅に後から「温水洗浄便座」が取付けられるトイレの条件
取付けることは可能?
快適性や衛生面など、使うメリットの多い「温水洗浄便座」。
毎日使うものだから、今や生活に欠かせないものと感じている人も多いのではないでしょうか。
もし、賃貸住宅に温水洗浄便座が設置されていなかった場合でも、実は、後から取付けが「可能」です。
気に入った賃貸住宅のお部屋がみつかったら、温水洗浄便座ではなかったとしても、入居や検討をあきらめる必要はありません。
まずは大家さんか管理会社に「取付けの許可」を事前に確認しましょう。
その際、便器の形や大きさ、コンセントの有無などを一緒に確認しておきます。
後からトラブルになることを回避するだけでなく、確実に取付けるためにも連絡をしておくことが大切ですね。
取り付けられるトイレの条件とは?
賃貸住宅のトイレに温水洗浄便座を取付けられるかには、いくつか条件があります。
取付けるためには、「洋式」であることがひとつめの条件です。
洋式のなかにも、便座を取り外しできるトイレと、取り外しができないタイプがあります。
取付ける際、便座を取り外す必要があるため、条件は「便座の取り外し可能な洋式」となります。
くわえて、「便座の大きさ」が関係しますので、あわせて確認しておくとよいでしょう。
便座の取り付け穴から便器の先端までが、約440ミリであれば標準の「レギュラー(普通)」とよばれるサイズです。
470ミリあれば「エロンゲートサイズ」とよばれる、大型のものです。
2000年以降に建築された建物には、多くの場合、エロンゲートサイズが採用されています。
設備メーカーなどによって、どちらのサイズでも兼用できる温水洗浄便座もあります。
また、温水洗浄便座を利用するには、トイレ内にコンセントがあることも条件です。
作動させるために電源が必要なのです。
もしも、コンセントがない場合は、温水機能などはありませんが、電源不要の洗浄便座もあるので検討するのもよいでしょう。
また、トイレとあわせて、風呂や洗面所が一緒になった3点ユニットの場合は、安全面からコンセントが設置されていないケースが多いです。
ユニットバスでも、電源不要のタイプなら洗浄便座が利用できますよ。
賃貸住宅に「温水洗浄便座」を取付ける場合の費用の目安
基本の費用
賃貸住宅に、温水洗浄便座を取付ける場合には、どんな費用が必要になるかを把握しておきましょう。
基本の項目としては、まず「温水洗浄便座の本体の購入代」が必要です。
リーズナブルなものを選ぶ場合は1万円台から購入ができるでしょう。
しかし、毎日使うものですから、便座のあたたかさや温水以外にも、機能性や快適性にこだわりたい場合があります。
脱臭や除菌のほか、省エネ機能など、温水洗浄便座によっては多彩な機能がありますので、予算や希望にあったものを選ぶことも可能ですよ。
また、基本の費用は、賃貸住宅への「取付け工事をどのようにおこなうか」でも変わってきます。
取付け方法を大別すると、「自分でおこなう」パターンと、「専門業者」に依頼するパターンに分けられます。
自分で取付けをおこなうなら、その分、人件費がかからないため、費用をおさえられる可能性はあります。
それでも、便座の締付工具、スパナ、ドライバーなどを工具などの用意も必要ですので、費用を考える際には注意が必要です。
一方、専門業者に賃貸住宅への設置を依頼するパターンでは、購入したお店から工事を依頼する場合や、引っ越しや水道工事業者に依頼するケースもあります。
専門業者によって価格は変わりますが、1万5000円から2万円台が目安といわれています。
自分で取付けることも可能ではありますが、部品がうまく取付けられず、水漏れになってしまったり、賃貸住宅の壁などに傷をつけてしまったりなどの心配も気になるところです。
万一の場合は、賃貸住宅の退去時に、かえって出費がかかることもあり得ます。
プロの専門業者に工事を依頼するメリットには、「安心感」も含まれます。
もちろん手間もかかりませんから、できれば専門業者に依頼するのがおすすめです。
基本の費用としては、温水洗浄便座の購入代や工事費などを合わせて、一般的な相場は4万円前後を予定しておくとよいでしょう。
温水洗浄便座の選び方と種類による費用の違い
温水洗浄便座を選ぶ際のポイントと、種類による費用の違いについても解説します。
温水洗浄便座には、温水のつくり方の違いによって「貯湯式」と「瞬間式」の2つのタイプがあります。
貯湯式は、タンクで洗浄用の温水が保温されている状態です。
常に保温しているので1年で5000円ほどの電気代をみておく必要があるでしょう。
瞬間式は、利用時に、洗浄用の水が通るパイプをヒーターであたため、温水が出る仕組みです。
電気代は瞬間式のほうが安くなりますが、貯湯式のほうが機能面もシンプルなため、はじめて利用する人には使い勝手がよいかもしれません。
また、本体価格も差があり、貯湯式なら1万円ほどからありますが、瞬間式は2万5000円からが目安です。
温水のつくり方による違いのほかにも、操作パネルが「本体一体型」や「リモコン型」、「脱臭機能」の有り無しなどが変わってきます。
これらの違いも加味しながら、自分にあったものを選びたいですね。
賃貸住宅に取付けた「温水洗浄便座」の原状回復はどうすべき?
退去するときの原状回復はどうする?
温水洗浄便座を取付けたら、賃貸住宅を退去するときの「原状回復」も気になりますね。
原状回復とは、簡単にいうと、退去時、賃貸住宅を入居したときの状態に戻すことです。
ちなみに、普通の生活をしていて起きる経年変化や損耗については、借主に原状回復の義務はありません。
では、取付けをした便座は、退去時にどうするべきでしょうか。
原状回復から考えると、温水洗浄便座は、賃貸住宅を退去して引っ越すときに取り外しをします。
しかし、十分に使える状態のものであれば、そのまま置いておきたい場合もあるでしょう。
その際は、大家さんか賃貸住宅の管理会社に設置したままでよいかを確認します。
賃貸住宅にとって、設備がグレードアップすると前向きに許可してくれるケースもあります。
もちろん、退去時の扱いについては、事前に確認しておくと安心ですね。
また、取付け前の便座も、廃棄せずに退去時まで保管しておきましょう。
故障したときはどうする?
退去時の原状回復とあわせて、気になる事態といえば、故障をしたときの対応ではないでしょうか。
最後に、誰が修理の対応をするかも解説します。
結論からいうと、入居後に取付けた温水洗浄便座に関しては、自分で修理することになります。
故障によって床が水浸しになるケースもあります。
修理をするときは、賃貸住宅の管理会社へ必ず連絡をいれてきましょう。
一方、最初から賃貸住宅に設置されていた場合は、大家さんが修理します。
例外として、残置物の扱いになっている場合は、大家さんの修理とならないので、契約書を確認しておくのがおすすめです。
まとめ
賃貸住宅で、温水洗浄便座を後から取付ける場合のトイレの条件や、退去時の原状回復について解説しました。
今や、衛生的で快適な毎日のためにも、欠かせない設備のひとつとなってきています。
気に入った賃貸住宅がみつかったら、設置されていない場合も、取付けと一緒に検討してみてくださいね。
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