春から大学生活を迎える人のなかには、一人暮らしを始める予定の人もいるでしょう。
なかには賃貸と学生寮のどちらに住もうか、決めかねている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、賃貸と学生寮を金銭面から比較してみました。
それぞれのメリットデメリットも紹介しますので、自分にはどちらがいいか比較検討してみましょう。
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弊社へのお問い合わせはこちら賃貸と学生寮を金銭面で比較してみた
まずは、「独立行政法人 日本学生支援機構」(JASSO)が発表した2018年(平成30年度)の調査報告から、賃貸と学生寮を金銭面で比較してみました。
賃貸で一人暮らしをするのに必要な費用
調査結果によると、アパートなどに住んでいる学生の生活費平均は以下のように報告されています。
食費:284,600円(月平均23,700円)
住居・光熱費:471,300(月平均39,200円)
保健衛生費:38,200(月平均3,100円)
娯楽・し好費:156,900円(月平均13,000円)
その他の日常費:160,400円(月平均13,300円)
生活費小計:1,111,400円(月平均92,600円)
学生寮で一人暮らしをするのに必要な費用
対して学生寮に暮らす学生の生活費平均は以下のとおりです。
食費:259,600円(月平均21,600円)
住居・光熱費:319,200円(月平均26,600円)
保健衛生費:34,000円(月平均2,800円)
娯楽・し好費:128,500円(月平均10,700円)
その他の日常費:147,100円(月平均12,200円)
生活費小計:888,400円(月平均74,000円)
賃貸と学生寮の生活費の比較から分かること
両者を比較したところ、年間の生活費で223,000円、月額にすると18,600円ほど学生寮に住むほうが割安になることが分かりました。
そのうち約68%にあたる12,600円が住居・光熱費に該当しています。
学生寮に住むと、一定の節約になることは確かなようです。
賃貸と学生寮のメリット
それでは賃貸と学生寮のメリットデメリットのうち、まずはメリットから比較してみましょう。
賃貸に住むメリット
賃貸に住むメリットを、4つ紹介します。
プライバシーを守れる
賃貸に住む最初のメリットは、プライバシーを守れることです。
賃貸に一人暮らしをすると、自分から友達を誘わない限りは、一人で過ごせます。
学生寮に住むように、いやでもトイレやシャワー室で顔を合わせるわずらわしさがありません。
自分のペースでのんびり暮らしたい人には、賃貸が向いています。
自分好みの部屋に住める
賃貸に住むと、自分好みの部屋で暮らせることもメリットです。
基本的に学生寮は、デスクやクローゼットなどがあらかじめ備え付けられていて、動かすことができないことがほとんどです。
その点賃貸では、自分の好みの家具を選び、好きなレイアウトを楽しめます。
自炊を楽しめる
賃貸では、キッチンで自炊を楽しめることもメリットです。
学生寮の個室に備わっていることはほとんどありませんが、賃貸物件なら小さくてもキッチンがついています。
料理が好きな人にとっては、自炊できることは楽しみにもなります。
また、自炊をすれば外食する必要がなくなり、食費を浮かせることができるのもポイントです。
トイレやシャワーが部屋についている
賃貸なら、トイレやシャワーが部屋についていることもメリットです。
学生寮だとトイレやお風呂は共同利用になっていることが多いため、快適に使えないことがあります。
お風呂やシャワーの時間が決まっているケースでは、好きな時間に使えません。
賃貸なら誰に遠慮することもなく、好きなようにトイレもシャワーも使えます。
学生寮に住むメリット
続けて学生寮に住むメリットを紹介していきます。
家賃が安い
学生寮は、なんといっても家賃が安いことがメリットです。
先ほどの全国平均では、賃貸と学生寮の住居・光熱費は13,000円程度しか差がありませんでしたが、都会ではもっと差がつきます。
都会では1ルームで7~8万円することも珍しくなく、学生寮に住むのと比較すると2~3万円高いこともあります。
学生寮なら家賃を抑えられるので、仕送りやアルバイトの負担を減らせることもポイントです。
家電や家具にかけるコストを抑えられる
学生寮は、賃貸と比較して家電や家具にかけるコストを抑えられることもメリットです。
学生寮はあらかじめデスクやベッド、クローゼットが備わっているため、新しく買いそろえる必要がありません。
デスクライトやエアコンなども取り付けられているので、電化製品の準備も最低限のものですみます。
通学に便利
学生寮は、通学に便利なこともメリットです。
基本的に学生寮は大学の近くに建てられているので、徒歩で通えることが多いのが特徴です。
徒歩や自転車で通えるなら、通学コストがかからないこともポイントです。
食堂がある寮もある
学生寮には食堂があるところも多くあります。
寮に食堂がついていれば、栄養のバランスを考える必要もなく、自炊の手間も不要です。
食事の心配をすることなく、学業だけに専念できます。
賃貸と学生寮のデメリット
ここからは賃貸と学生寮のデメリットを比較してみます。
賃貸に住むデメリット
まずは、賃貸に住むデメリットを紹介します。
家賃や生活費が高くなる
賃貸は学生寮と比較して、生活費が高くなりがちなことがデメリットです。
賃貸は学生寮より家賃が高めなことが大きな理由ですが、自炊が苦手だと外食が増えることも原因のひとつです。
外食や買い弁が多くなると、食費もかさんでしまいます。
初期費用がかかる
賃貸に住むときには、最初に家電や家具を用意する必要があるため、初期費用がかかるデメリットもあります。
最近はエアコンはあらかじめ備わっている賃貸も増えていますが、なければ自分で用意しなければなりません。
ベッドやカーテンなども自分で揃えなければならず、最初は大きな出費が必要でしょう。
自分でセキュリティーに気をつける必要がある
賃貸では、自分でセキュリティーに気をつけないといけないことがデメリットです。
学生寮なら、入り口に警備室が備わっていることが多く、人の出入りも多いので、安全面ではかなり安心して暮らせます。
しかし賃貸では、基本自分の身の安全は自分で守る必要があります。
オートロックが備わっているなど、安全性の高い物件を選ぶようにしましょう。
学生寮に住むデメリット
それでは最後に、学生寮に住むデメリットを紹介します。
プライバシーを守りにくい
賃貸と比較すると、学生寮は多くの学生が共同生活をすることから、プライバシーを守りにくいことがデメリットです。
周りはみんな学生なので、部屋に気軽に遊びに行ったり来たりできるため、なかなか自分1人の時間を取れません。
ホームシックになりにくい利点はありますが、1人が好きな人には少々つらい環境になるでしょう。
人間関係に気を遣う
学生寮は、同じ学校の学生が住んでいることが多く、人間関係に気を遣うこともデメリットです。
なかには上下関係に厳しい学生寮もあり、そうなると寮にいても気を遣ってばかりでやすらげません。
門限などルールが厳しい
学生寮によっては、門限やシャワー室の使用時間などのルールが厳しく定められていることがあります。
せっかく親元を離れてのびのびしたいと思っていても、かえってガチガチのルールに従って暮らさなければならないことも。
自由気ままな一人暮らしといかないことが、学生寮のデメリットです。
まとめ
賃貸と学生寮を費用面で比較し、メリットデメリットを紹介してきました。
賃貸と学生寮は、それぞれの良さがあり、どちらが合うかは人によって異なります。
メリットデメリットを比較して、自分に合っているほうを選んでみてくださいね。
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