現在は手軽に好きなインテリアと合わせられる洋室の物件が人気な傾向にあります。
その理由はメリットの多さにありますが、日本風の落ちついた雰囲気を持つ和室が1部屋ほしいという方も決して少なくありません。
和室と洋室はメリット・デメリットで大きな差がありますが、実はコストにも多少の差があるのです。
住んでから後悔しないために、賃貸契約前に和室と洋室の特徴やコスト面について比較してみましょう。
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和室と洋室のちがいは見た目や雰囲気だけでなく、コストや置けるインテリアにも大きく関わります。
特徴としては、比較的築年数が新しい賃貸は全部屋洋室設計であることも多く、和室が多い物件はリフォームされていない古めの賃貸によく見られます。
希望にあった部屋を見つけられるよう、メリットを比較しながら物件を探しましょう。
和室のメリット①家賃が安め
和室は全部屋洋室の賃貸と比べると、ほぼ同じ条件の物件でも家賃が安い傾向にあります。
その理由は手入れや掃除の大変さなど和室のデメリットが関わってきますが、毎月かかる家賃を少しでも安く済ませたい方は和室がおすすめです。
和室のメリット②押入れがある
押入れがあるということは、広々とした収納スペースが確保されていること。
通常洋室ならばクローゼットがつきますが、収納できる量は多くありません。
押入れがあることで一年間の服や玄関に置ききれない靴もしまえ、来客用の布団やクリスマスツリーといった大きなものも収納できます。
その代わり生活スペースが少し狭くなるデメリットもありますが、収納スペースが広い押入れはさまざまな場面で「あって良かった」と思えるメリットになるでしょう。
押入れの利用は、空の状態から物の配置や置き方について決めておくことで、後から物を投げ込むようなゴチャゴチャとした空間になることを避けられます。
和室のメリット③畳であること
和室の雰囲気を作り出している一番のポイントは畳ですが、一般的に畳に使われている天然素材の「イグサ」はクッション性が高く、保温性に優れています。
足音や物を落とした音は響きにくく、やわらかいのでフローリングより物が壊れる可能性も低いです。
畳ならばそのまま横たわっても暖かいことに加え、素材のイグサは湿度調節や空気清浄の効果もあるため、少し昼寝する場所としてもピッタリ。
また、ふすまタイプの和室ならば通気性に優れており、寝室としての相性は抜群です。
洋室のメリット①インテリアを置きやすい
大きなテーブルやソファを置くには洋室が適しており、好きな家具を好きなように置けるのは洋室の大きなメリットです。
フローリングは畳と比べると床がへこみにくく、ラグマットを敷いても違和感が少ないでしょう。
それに加え、リメイクシートやウォールステッカー(上から貼るタイプの壁紙・シール)も自由にできるのが洋室の良いところ。
自分らしい個性的な部屋を作るには、洋室でないと難しいかもしれません。
最近ではポリプロピレンが素材のおしゃれなカラー畳も販売されており、「置き畳」として洋室の一部だけ畳を置く方法も。
洋室のメリット②掃除しやすい
フローリングは飲み物をこぼしても、すぐにタオルで拭けばシミにはなりません。
ゴミが隙間に入ることはあれど畳のように吸着しないため、掃除機を掛けるだけできれいな部屋を保てます。
ただ、洋室は和室と比べほこりが舞いやすいというデメリットがありますが、総地面に関してはほこりを吸着する和室より簡単というメリットが上回るでしょう。
また、汚れに強い洋室はペットを飼う方にとって欠かせない部屋です。
賃貸における和室・洋室のデメリット
どちらも捨てがたいメリットが多いですが、同時に見逃してはいけないデメリットもいくつかあります。
特に洋室はデメリットがないベーシックな部屋に思えますが、実際住んでみると気づくデメリットも。
和室・洋室どちらのデメリットも把握して、それをカバーできるような賃貸を見つけましょう。
和室のデメリット①お手入れが大変
和室最大のデメリットと言えば、掃除やカビ防止などのお手入れ関係です。
畳はゴミが詰まりやすく、一度ほうきで掃かなければなかなかゴミが取れません。
自然素材で調湿性が高いといっても、部屋を1年中閉めきっていたり畳上にマットを置きっぱなしにするとカビが生えてしまいます。
またフローリングと違い、飲み物をこぼしたらすぐに吸収されシミになりやすく、食事する部屋としては向いていないでしょう。
和室のデメリット②築年数が古め
家賃の安さがメリットでもありますが、和室がある部屋は比較的築年数が古い賃貸が多く、築40年以上の物件も珍しくありません。
古い木造建築は災害時に倒壊の危険性もあります。
耐震基準は法改正により1981年に見直されているため、予算があるのならば設備の古さや耐震性の基準も確認して、少しグレードの高い部屋を選ぶと良いでしょう。
賃貸における和室と洋室のコスト比較
一般的に物件を借りるときは初期費用として、敷金・礼金・前家賃・仲介手数料などがかかります。
大きな差はありませんが、和室がある賃貸と洋室のみの賃貸ではほんの少し初期費用や家賃が異なるのです。
トータルコストで見ると和室がある賃貸のほうが少しだけお得ですが、和室特有の畳や障子、ふすまを過失で痛ませてしまうと洋室よりも退去費用がかさみます。
和室のトータルコスト
築年数が比較的新しめの和室物件は、洋室よりも敷金が高い傾向にあります。
これは痛みやすい畳やふすまを退去時の現状回復に使うためと考えられますが、通常予想される程度のへこみや変色といった自然消耗は住人の負担にならないため、交渉によっては敷金を1ヶ月分減らすことも可能でしょう。
しかし、カビが生えていたり消えないシミがついていると、畳の張り替えは住人負担となり退去費用を請求されることも。
初期費用の金額が大きい分丁寧に使っていれば退去時には敷金が戻ってきて、トータルコストで見れば洋室よりもお得になるはずです。
そして和室は古い物件も多いですが、同じような立地・築年数でも洋室と比較して家賃が5,000円~1万円程度安めな傾向にあります。
畳にカビを生やしたり汚してしまった場合は、1枚あたり5,000円以上敷金から引かれると考えておきましょう。
洋室のトータルコスト
洋室のみの賃貸にかかる初期費用は畳がない分、和室よりも安い傾向にあります。
家賃は和室より少し高めですが、部屋を丁寧に使用していれば退去費用がかからないのは同じです。
洋室の場合は、タバコやペットのにおいが壁に染みついていたり、洗面台や浴室に色素が沈着してしまったなどの場合には退去費用が敷金から引かれます。
洋室も丁寧に使っていれば敷金が戻ってくるため、トータルコストはより家賃が高いほうと考えて良いでしょう。
まとめ
現在はお手入れが楽な洋室のみの賃貸が増えてきましたが、それでも私たち日本人は和室がある部屋の良さを知っています。
初期費用・退去費用で考えると和室のほうが高くなる可能性もありますが、トータルコストで大きな差はありません。
「初期費用が高いから」と諦めず、予算以内で理想の物件を見つけましょう。
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