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賃貸住宅の鉄筋コンクリート造は、デザイン性に優れている物件が多くあります。
そのため「引っ越し先は鉄筋コンクリート造を選びたい」と思う人もいらっしゃるでしょう。
では実際の住み心地はどうなのでしょうか?
今回は賃貸住宅を検討している人に向け、鉄筋コンクリート造(RC)の特徴やメリットとデメリット、おすすめの人をお伝えします。
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まずは賃貸住宅における、鉄筋コンクリートの住み心地と特徴を見ていきましょう。
鉄筋コンクリートとはReinforced Concrete(強化したコンクリート)を略したものです。
別名RC造とも呼ばれ、中低層の賃貸住宅によく用いられています。
どのような構造?
鉄筋コンクリートは鉄筋とコンクリートからできた建築材料で、鉄筋をコンクリートで補強したものです。
型枠の中に太さ1㎝以上の鉄筋を組み立て、コンクリートを流し込んで固められています。
鉄筋とコンクリートが融合することで強固になる
コンクリートの特徴は、耐熱性や圧縮性を持っている反面、引っ張る力が弱いところです。
その反面、鉄筋は耐熱性に弱く引っ張る力を持っています。
そのためコンクリートと鉄筋が組み合わさると、お互いの弱点をカバーし、より強固な構造になります。
また鉄筋は錆びやすいのがデメリットですが、アルカリ性であるコンクリートに包まれることで錆びにくくなるのが特徴です。
鉄筋は熱に対する膨張率もコンクリートとほとんど変わらないため、急激な温度変化にも応じやすくなります。
鉄筋とコンクリート、それぞれの短所をお互いにカバーすることで、より強い賃貸住宅ができあがるのです。
鉄筋コンクリートは木造住宅にはない、快適な住み心地や特徴を持っているといえるでしょう。
賃貸住宅の住み心地に影響する鉄筋コンクリートのメリットとデメリットは?
次に賃貸住宅の住み心地に影響する、鉄筋コンクリートのメリットとデメリットを見ていきましょう。
耐震性に優れている
メリットとしてまずあげられるのが、耐震性に優れているという点です。
引っ張りに強い鉄筋と、圧縮に強いコンクリートが組み合わさった構造のため、耐震性に優れています。
地震大国と呼ばれる日本において、賃貸住宅を選ぶ際は住み心地だけでなく、耐震性を重視する人もいらっしゃるでしょう。
地震に耐える強度があるのが鉄筋コンクリートの大きな特徴です。
ちなみに阪神淡路大震災のときも、新耐震基準に基づいて建てられた鉄筋コンクリート造の倒壊被害は、ごくわずかなものでした。
ほかの構造に比べて、倒壊リスクを軽減できるのが大きなメリットです。
耐久性がある
耐久性があるのもメリットのひとつです。
木造住宅の耐用年数は22年とされていますが、鉄筋コンクリート造はその2倍以上の47年となっています。
そのため、築年数が経過している賃貸住宅でも安心して入居することが可能です。
ただし耐用年数を超えたからといって、住み心地が悪くなったり、すぐに倒壊したりする訳ではありません。
建物の構造や管理状況によっても耐久性は異なるため、内覧時に確認しておきましょう。
またシロアリ被害に合いにくいのもメリットです。
シロアリは木造住宅の柱や基礎をエサにするため、被害に合うリスクが軽減されます。
良好な住み心地だけでなく、安心して暮らせるのも鉄筋コンクリート造の持つ魅力です。
オシャレで個性的な部屋に住める
メリットとしてオシャレで個性的な部屋に住める点もあげられます。
鉄筋コンクリート造は、デザイナーズマンションでも採用される構造です。
そのためコンクリート打ちっぱなしや拭き付け塗装、タイルなどを貼り付けた壁など、デザイン性に優れた物件が多くあります。
また木造住宅と異なり、柱が少ないものメリットです。
その分部屋が広く見え、開放感のある毎日を送れるでしょう。
オシャレな空間で生活すれば住み心地もよりアップしそうです。
夏は暑く冬は寒い
鉄筋コンクリート造は熱伝導率が高いため、夏は暑く冬は寒いのがデメリットです。
熱伝導率とは熱の移動スピードを表したもので、木に比べると鉄筋やコンクリートは熱の伝わり方が早いといえます。
外気温の影響を受けやすいので、夏や冬は光熱費がたくさんかかるかもしれません。
結露が発生しやすい
木造住宅に比べて気密性が高いので、結露が発生しやすくなります。
暖房を使用するリビングや寝室は、とくに発生しやすいので注意が必要です。
結露は健康に影響したり、建物の耐久性を縮めたりする可能性があるため、適度に換気するなど、さまざまな対策を講じなくてはなりません。
快適な住み心地をキープするためにも、適切な結露防止対策をおこなってください。
カーペットやラグが必要
鉄筋コンクリート造は床が固いため、転んだときにケガする恐れがあります。
歩行時にも足や腰に負担がかかり、人によっては住み心地が悪くなってしまうでしょう。
そのため鉄筋コンクリート造の賃貸住宅に住む場合は、カーペットやラグを敷くのがおすすめです。
手軽に導入したい場合は、設置が簡単で汚れた部分だけ洗える、ジョイントマットやコルクマットを検討してみてください。
鉄筋コンクリート造の賃貸住宅で良好な住み心地を実感しやすい人は?
最後に鉄筋コンクリート造の賃貸住宅で、良好な住み心地を実感しやすい人やおすすめの人を見ていきましょう。
デザイン性を重視する人
先述したとおり、鉄筋コンクリート造の賃貸住宅はオシャレでハイセンスな物件が多くあります。
そのため物件に対してデザイン性を重視する人におすすめです。
自粛生活やリモートワークが推奨されている今、自宅で過ごす時間が増えた人もいらっしゃるでしょう。
自宅を少しでも住み心地の良い空間にするため、最近は住まいに求める条件も変化しています。
オシャレな賃貸住宅で暮らせば、おうち時間がより充実したものになるかもしれません。
ピアノやギターを楽しみたい人
ピアノやギターなど、楽器を楽しみたい人も鉄筋コンクリート造が向いています。
構造上隙間が生まれる木造住宅の場合、隣や階下に音が漏れ、騒音トラブルにつながる恐れがあります。
その反面鉄筋コンクリート造は防音性に優れているため、音が漏れにくいのがメリットです。
ただし、いくら防音性に優れているからといって、大きな音を一日中出すのは控えるようにしましょう。
使用している断熱材や構造によっては、ほかの部屋に音が漏れる可能性があるからです。
音を完全にシャットアウトする訳ではないことを念頭に置き、音楽を楽しんでください。
中には防音室が設置されていたり、楽器を利用できたりする物件もあるので、検索時にチェックしておきます。
災害に強い物件を求める人
災害に強い物件を求める人も、鉄筋コンクリート造に向いています。
先述したとおり、鉄筋コンクリート造は耐震性に優れているのがメリットです。
地震の多い日本に住んでいる以上、リスクに備える必要があるため、最近は賃貸住宅でも耐震性を求める人が増えてきました。
また鉄筋コンクリート造は木造に比べて防火性があるので、火事が起きたときも火の回りが遅くなります。
災害時の被害を最小限に抑えたいときは、鉄筋コンクリート造の賃貸住宅を選んでみてください。
まとめ
鉄筋コンクリート造の賃貸住宅にはさまざまな特徴やメリットがあります。
住み心地が良くデザイン性にも優れているため、鉄筋コンクリート造に絞って物件探しをする人も多いです。
その一方でデメリットや注意点もあるので、よく考えた上で契約するようにしましょう。
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