音楽が趣味の方は、聴くだけではなく、自身で楽器を演奏したいと思うこともあるかと思います。
しかし、賃貸物件に住むうえでは、騒音などの問題で楽器を弾くことが難しいということもあるでしょう。
今回は、賃貸物件で楽器を演奏する際に注意するべき点や、実際に起きうるトラブルなどについて解説していきます。
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弊社へのお問い合わせはこちら賃貸物件で楽器を演奏する際に注意したいトラブル
騒音トラブル
集合住宅でもっとも多く起きるトラブルは、騒音問題であるとされています。
とくに子どもの騒ぐ音や、ペットの鳴き声、深夜帯の掃除機や洗濯機の音などです。
もちろん、楽器の演奏音も例外なく、トラブルとして取り上げられることがあります。
法令違反にもなる
騒音くらい、ご近所の人に我慢してもらえば、と思う方もいるかもしれませんが、限度を超えた騒音は法令違反になるということはご存じでしょうか。
どれくらいが騒音になるかは人それぞれになりますが、法律では一般的に騒音とされる基準を設け、それを超えた場合は法律違反として損害賠償を請求することもできるようになっています。
具体的には、午前6時から午後10時のあいだは55dB以下、午後10時から午前6時は45dB以下という基準が設けられています。
数値にするとどれくらいなのかわかりづらいかもしれませんが、掃除機の音がだいたい65dBとされています。
これは、近くで聞いているときの音の大きさになるので、部屋の外に伝わるときはもう少し音が小さく聞こえますが、それでも騒音とされる基準は超える可能性があります。
自分のなかで、どれくらいの音が騒音になりそうか基準を設けて、その音が迷惑にならないような時間帯に使うなど、工夫をしておきましょう。
楽器が演奏できる賃貸物件
楽器が演奏できない物件もある
最近では、楽器を演奏したいという住民の方も多いため、楽器演奏可能な物件が増えています。
しかし、騒音トラブルの観点から、楽器の演奏を原則不可能としている物件もあります。
原則不可能の物件で演奏をしてしまうと、部屋を退去させられてしまったり、損害賠償をせいきゅうされるケースもあるので、なるべく無茶なことはせず、これから紹介する楽器を演奏しても良い物件を選ぶようにしましょう。
楽器可物件
楽器可物件というのは、その名のとおり、楽器を演奏することが認められている物件のことを指します。
あくまでも「可」とついているだけで、防音設備などが充実しているわけではありません。
常識の範囲内で演奏できるという認識でいましょう。
楽器防音物件
楽器防音物件は、ほぼ完璧といっていいほどの防音設備が備わっている物件になります。
音の反響効果なども優れていて、心地良い音楽を奏でることができます。
音楽系の大学生の方や、バンドを組んでいる方に人気の物件です。
難点としては、家賃が比較的高い場合があるので、家賃を確認しながら決めるようにしましょう。
楽器遮音物件
楽器遮音物件も優れた防音性のある物件になります。
防音物件ほど防音性に優れているわけではなく、演奏をして良い時間帯が決められているなどの特徴があります。
どの時間帯が演奏して良いのかは、大家さんに確認をしておきましょう。
また、ドラムなどの大きな音が出る一部の楽器は演奏不可の場合もあるので、物件ごとに確認が必要です。
ほかにも、「楽器相談物件」と呼ばれる物件も存在しています。
このタイプは、構造や作りは一般的な賃貸物件と何も変わりありませんが、大家さん自身が演奏することが好きで、楽器を弾くのを特別に許可しているケース、もしくは、空き室になるリスクを下げるために楽器を弾いて良いと認めている場合になっています。
通常の物件と同じということは、防音機能などもあまりないので、楽器を弾く際には時間帯や楽器の種類には十分気をつけましょう。
賃貸物件で楽器を演奏する際の対策
防音性の高い物件を借りる
賃貸物件でも気持ち良く演奏をしたいのであれば、多少家賃を高くしてでも、防音性の高い、楽器防音物件などを選ぶのが良いでしょう。
時間帯などもさほど気にすることなく弾くことができるので、部屋のなかで収録までできてしまいます。
大きすぎる音になってくると時間帯によっては注意を受ける可能性もあるので、気をつけましょう。
楽器自体に防音機能をつける
ギターやドラムなど、楽器によってそれぞれ防音機能をつけることができるので、それを活用するのも良いでしょう。
たとえばギターの場合、市販のカバーで胴体部分の空洞をふさぐことで、防音効果を得ることができます。
空洞があることで音が反響し、大きな音になるという原理のため、空洞をふさいでしまえば音も小さくなるという理屈です。
また、ピックを使って弾くのであれば、ゴム製のサイレントピックを用いることで、音を軽減することができます。
こちらもぜひ試してみてください。
家具の配置を工夫してみる
家具の設置場所によっては、高い防音効果を得ることができます。
たとえば、壁の近くに家具を設置すると、音を吸収した家具がそのまま壁に音を送ってしまうので、少し壁から離した場所に設置するなどです。
床下への音を減らすために、なるべくカーペットなどを設置してみたり、厚手で毛の長いものを選んでみたりするのも効果的でしょう。
本棚などがあるのであれば、なかに本を大量に敷き詰めておくことで、本が音を吸収してくれることになるので、こちらも有効です。
窓には防音シートなどを貼っておく
手軽な方法として、窓に防音シートを貼るという手段もあります。
ある程度の防音効果を得ることができますので、時間帯さえ気をつけておけばあまりトラブルになることもなくなるでしょう。
また、防音性の高いカーテンも一緒に用意しておくことでさらに高い防音効果を得ることができます。
もしも可能であれば、窓を二重ガラスにするというのも良いでしょう。
二重ガラスは防音性が高いだけでなく、結露防止などのメリットもあるので、設置しておいて損はないかと思います。
しかし、備え付けで二重ガラスがない場合は、後付けになる上に、退去時には取り外さなければならないので、後々のことを考えたうえで設置するようにしましょう。
ご近所とは仲良くしておく
直接室内や室外で対策するだけでなく、ご近所の方と仲良くしておくというのも効果的な方法であると言えます。
仲が良くなれば、ある程度うるさくしてしまったとしても、笑って許してくれたり、思い切り怒るということをしなくなるので、トラブルになる可能性を下げることができます。
ご近所の方もある程度生活音は出すと思いますし、そういう音を許してあげることで、向こうもある程度音に対して寛容になってくれるようになります。
賃貸物件であれば、上下左右の部屋の住人にあいさつをしておけば十分かと思います。
しかし、一般的な物件であれば、たとえあいさつをしていたとしても深夜帯の大きな演奏音などは気になってしまいます。
防音物件でないのであれば、なるべく許可を取るようにしておくか、時間帯を気にしながら演奏するようにしましょう。
まとめ
賃貸物件で楽器を演奏するのは、ある程度周りへ気を使うことが多くなり、費用もかかってしまうので、途中で諦めてしまう方もいます。
しかし、しっかりと対策をおこなっておきさえすれば、誰にも迷惑をかけることなく演奏することができるようになるので、ぜひ対策をおこない、音楽活動を続けてみてください。
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