物件探しをする際、「駅から遠い物件」は条件から除外しているという方も多いのではないでしょうか?
しかし、敬遠されがちな「駅から遠い物件」には、実はメリットがたくさんあるのです。
今回は、駅から遠い賃貸物件に住むメリット・デメリット、またどの程度から「遠い」と感じるのかを解説します。
賃貸物件をお探しの方は、ぜひ参考にご覧ください。
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そもそも駅から遠い物件とは、どのくらいの距離のことを指すのでしょうか?
明確な定義はありませんが、一般的には駅から20分ほど離れた距離にある物件を「駅から遠い物件」としています。
徒歩20分は、距離で表すと約1.6kmです。
この距離は、「不動産の表示に関する公正競争規約」にて「徒歩1分は80mに相当する」という基準から算出されています。
ちなみに徒歩1分で80m進む場合、時速に換算すると時速4.8kmです。
ただし、地図アプリでは、ほとんどが「徒歩は時速5km」として計算されています。
そのため、アプリを使って目的地までの時間を調べると、物件情報の表記よりも少しだけ早く到着するようになっているのです。
実際にかかる時間は表示と異なる?
「資料には駅から徒歩10分と書かれていたのに、実際歩いてみるともっとかかった」という経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか?
先ほどご紹介した「徒歩1分=80m」という数値は、ハイヒールを履いて歩く女性のスピードを基準にしたといわれています。
歩行速度は人それぞれで異なり、また信号にかかる回数が多いと、目的地に到着するまでに時間がかかってしまいますよね。
そのため、不動産広告に表記されている徒歩所要時間は、あくまでも参考として考えておきましょう。
徒歩所要時間には含まれない条件に注意
不動産広告に表記される徒歩所要時間には、踏切や信号待ちなどにかかる時間が含まれていません。
そのため、物件の立地や周辺環境によっては、実際にかかる時間と徒歩所要時間に、さらにズレが生じる可能性があります。
とくに注意したい条件は、以下の3つです。
信号待ちや坂道
信号にかかる回数が多かったり、坂道で歩く速度が落ちたりすると、そのぶん駅につくまでに時間がかかってしまいます。
物件の周辺に、急な坂道や長く待つ踏切、信号などがないかチェックしておきましょう。
エレベーターや階段
物件によっては、エレベーターや階段を使う場合もあるでしょう。
とくにマンションの上層階に住む場合、エレベーターの待ち時間を考慮して家を出る必要があります。
通勤ラッシュなどの人混み
朝の通勤ラッシュで人混みができ、駅のホームにつくまでに時間がかかる可能性があります。
このように、時間帯や物件の立地、周辺環境によって、駅につくまでの時間は変わってきます。
通勤・通学の時間に、物件から駅まで歩くなどして、実際にかかる時間を確認しておくと安心でしょう。
駅から遠い賃貸物件に住むメリットとは
駅から遠い物件を選ぶメリットは以下の4つです。
●家賃が安い
●安くで広い部屋が借りられる
●運動不足にならない
●静かな場所が多い
それぞれの内容について、順番に解説します。
家賃が安い
人気の駅近物件とは反対に、駅から遠い物件はあまり人気がありません。
そのため、多くの人に入居してもらうために、駅から遠い物件のほとんどが家賃を低く設定しています。
実際に博多区の家賃相場をみると、駅から徒歩5分以内のワンルームマンションでは5.8万円、20分ほどでは5.6万円と、駅から遠い物件のほうが安いです。
間取りによっては、月々の家賃が5,000円以上違うケースもあります。
そのため、駅から遠い物件に住めば、毎月の家賃を抑えられ、浮いたぶんを食費や貯金に回せるという点がメリットです。
安くで広い部屋が借りられる
駅から遠い物件は家賃が安いため、同じ予算であれば、駅近物件よりも広い部屋を選べるというメリットがあります。
たとえば、駅の近くだと家賃6万円でワンルームしか借りられなくても、駅から20分離れると、同じ家賃で1LDKが借りられることもあるのです。
そのため、お得な家賃で広い間取りの物件に住みたいとお考えの方におすすめですよ。
運動不足にならない
年を重ね、子どもの頃のように運動をしなくなったという方も多いのではないでしょうか?
毎日、駅まで20分ほど歩くと良い運動になり、運動不足の解消につながります。
また、50kgの人が20分間歩いた場合の消費カロリーは、約52kcalといわれており、日々の生活で無理なくダイエットをしたい方にもおすすめです。
静かな場所が多い
駅周辺に住むと、繁華街の喧騒や電車の音といった「騒音」に悩まされることは少なくありません。
また、人が多い繁華街では、それだけ犯罪や不審者の数が多くなってしまいます。
一方、駅から遠いエリアは、治安の良い閑静な住宅街になっているケースが多いです。
そのため、騒音を気にせずに静かな環境で暮らしたい方におすすめといえます。
駅から遠い賃貸物件に住むデメリットとは
駅から遠い物件には多くのメリットがある一方、以下のようなデメリットも存在します。
●商業施設や娯楽施設が近くにない
●買い物帰りなどに重い荷物があると大変
●雨の日の移動が不便
●駐輪場代やバス代がかかる
それぞれの内容について、順番に解説します。
商業施設や娯楽施設が近くにない
コンビニやスーパーマーケットなどは駅から離れた場所にもありますが、映画館やアパレルショップなどの施設は、やはり駅から近いところに多いです。
駅周辺の居酒屋で夜遅くまで飲んだあとなどは、帰るのに少々苦労するかもしれません。
ただし、スーパーマーケットや八百屋さんなどは、駅から遠い場所でも大概あるものです。
そのため、大きな商業施設がないからといって、日常生活にさほど影響はないでしょう。
買い物帰りなどに重い荷物があると大変
買い物帰りで荷物が多い場合、駅から20分かけての移動は想像以上に大変です。
まとめ買いはせずこまめに買い物をする、家電や家具はネットショップを利用するなどの工夫が必要でしょう。
雨の日の移動が大変
駅から遠い物件であっても、自転車やバスを使えば移動にかかる時間を短縮でき、体力的にもそこまでの負担にはなりません。
ただし、雨の日には自転車に乗るのさえ難しく、またバスに乗るまでに濡れる可能性があります。
とくに、雨だけでなく風も強い日には、歩く距離が長ければ長いほど、足元が濡れてきてしまいます。
雨の日にはタクシーを利用することも一案ですが、タクシー代がかかってしまうという点に注意しましょう。
駐輪場代やバス代がかかる
バスや自転車を使えば、徒歩よりも移動にかかる時間を短縮できますが、そのぶん駐輪場代やバス料金などのコストがかかります。
また、飲み会や残業などで帰りが遅くなった場合、最終バスに間に合わず、タクシーを利用することもあるでしょう。
駅から近い物件であれば徒歩で行き帰りができ、こうしたコストがかからないため、駅から遠い物件ならではのデメリットといえます。
まとめ
駅から遠い賃貸物件に住むメリットやデメリット、またどの程度から「遠い」と感じるのかを解説しました。
駅から遠い物件とは、一般的に徒歩で20分ほどの場所にある物件を指します。
敬遠されがちな「駅から遠い物件」ですが、実際に内見してみると自分にぴったりの物件だったというケースもあるでしょう。
候補から除外せずに、駅から遠い物件も視野に入れてみてはいかがでしょうか?
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