賃貸物件には、風通しが悪い物件があります。
ワンルームマンションに多い傾向がありますが、たとえ1LDKでも建物に囲まれていたり、立地によっては空気の循環が悪くなってしまいます。
そこで本記事では、風通しが悪い物件の特徴やデメリットをはじめ、対策方法をまとめてみました。
ちょっとした工夫で空気の通りが良くなりますので、ぜひ参考にしてみてください。
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賃貸物件を選ぶうえで、風通しの良し悪しはとても重要です。
窓を開けて心地良い風が入ってくると、それだけで清々しい気分になります。
しかし、すべての物件が風通しが良いわけではありません。
ここでは、「風通しが悪いとこんな欠点が！」というデメリットを紹介します。
湿気がこもりやすい
風通しが悪いということは、湿気がこもりやすくなります。
湿気がこもりやすくなるとカビが発生しやすくなり、部屋の状態が悪くなってしまいます。
場合によっては体調不良を起こす原因にもなるでしょう。
カビが発生すると退去時にも影響しますので、風が入ってこない部屋はしっかり対処し湿気がこもらないように工夫してください。
夏場は部屋が熱い
風の入りが悪いわけですから、当然夏場はエアコンなしでは生活できなくなってしまいます。
またエアコンを点ける際も、部屋が熱いと一気に冷やさなければいけなくなるので、電気代にも影響するでしょう。
頭と足元で温度差が出やすいのもデメリットです。
部屋干ししにくい
夏場は風が入ってこなくても熱で多少乾きますが、無風の状態で乾かす洗濯物はニオイの原因になりやすくあまりおすすめしません。
このように、風通しが悪いと部屋干しにも適していません。
梅雨時期は外で干せないため必然的に部屋干しが増えますが、なかなか乾かず、そのうえ湿気もこもりやすいのでカビ対策が欠かせないでしょう。
このように、快適な生活を送るには「風通し」が非常に重要になります。
物件を選ぶうえで「陽当たり」を意識する方が多いと思いますが、どれくらい風が入ってくるのかもしっかりチェックしておきましょう。
最近は気密性が高い賃貸物件も増えていますから、より注意が必要です。
風通しが悪い賃貸物件にはこんな特徴がある！
風通しが悪い賃貸物件は、しっかり風が入ってくる物件に比べてデメリットが多いことが分かりました。
ここでは、「物件の特徴」について解説します。
先ほども述べたように、最近は気密性の高い物件が増えていますから、どうしても空気の通りに問題があります。
特徴を知っておくと内見の際に確認できるので安心です。
片面にしか窓がない
ワンルームマンションに多い間取りです。
もちろん物件によって異なりますが、基本的にワンルームは窓の数が少なく、付いていても片面のみというケースがほとんどになります。
このように片面にしか窓が付いていない物件は、空気の通りが悪く満足に換気ができないと言われています。
対策でもお伝えしますが、窓が対面になっている物件や、風が通り抜けるように配置された部屋はワンルームでも風通しが良いのでおすすめです。
廊下に面している窓
たとえ窓の数が多くても、マンションは廊下側に設置されている物件も少なくありません。このように、廊下に面した部屋はどうしても空気の通りが悪くなりやすく、それどころか陽当たりも悪い傾向にあります。
また人が行き来するため、せっかくの窓があってもなかなか開けられないことがほとんどです。
田の字になったマンション
田の字マンションとは、真ん中に階段やエレベーターがあるタイプの物件になります。
玄関が外向きに設置されているケースも多く、まさに「田の字」のように造られています。
角部屋になっているので一見すると騒音問題が少ない印象がありますが、空気の通りが悪いため、あまり良い間取りとは言えません。
北向きの部屋
北向きは、陽当たりが悪いだけでなく空気の通りも良くないと言われています。
2つのデメリットがあると生活に支障が出やすく、家賃は安いものの住んでいて居心地が良いものではありません。
しかし一方で、陽当たりが良く心地良い風が入ってきやすい南向きでも、高層マンションに囲まれているとメリットは活かされなくなってしまいます。
どうしても北向きの部屋しか借りられない場合は、窓の位置や数、換気扇の位置など内見の際にしっかり確認しておきましょう。
定期的に換気をするだけでも閉め切った状態よりも改善されます。
風通しが悪い賃貸物件の対策方法
風通しが悪い賃貸物件でも、対策方法を知れば生活に支障が出るようなデメリットは感じにくくなります。
少しでもマイナス点がある物件は家賃も安くなりやすいですから、少しでも節約したい方は、ぜひ対策法をチェックしてみてください。
換気扇やサーキュレーターを回す
ワンルームマンションのように窓の数が少なかったり片面のみしかない場合は、換気扇やサーキュレーターを回すと良いでしょう。
たとえ窓が片面しかなくても、窓を全開にして換気扇を回すだけで、窓しか開けない場合よりも効果があります。
換気扇は、キッチンだけでなく壁に取り付けられているものやお風呂場のもの回してOKです。
またサーキュレーターがある方は非常に役立ちます。
窓を開け、窓に向かって設置することで空気の循環が良くなり湿気がこもりにくくなります。
扇風機でも代用できますが、360度回転できるサーキュレーターのほうが効果は高いでしょう。
ちなみに換気をすることで空気の循環を良くするだけでなく、部屋の酸素濃度を増やしたり、ハウスダストの軽減、ニオイ解消などにも繋がります。
窓と玄関を開ける
ベランダやリビングの窓と玄関を開けることで、ある程度の空気の通りが良くなります。
ワンルームマンションの場合、窓と玄関が真反対にある間取りが多いので、それぞれ開けるだけで随分違います。
ただ、玄関や廊下側の窓を開けっぱなしにする場合は、注意も必要です。
玄関はチェーンをして開ける、廊下側の窓は柵がない場合は開けないほうが安心ですが、どうしても開けたい場合は換気の間その部屋にいるなど誰もいない状態は避けましょう。
おすすめの防犯対策は、以下になります。
●防犯フィルム
●センサー
●補助錠
賃貸物件なので完全な防犯対策はできませんが、防犯フィルムを貼るだけで窓を割れにくくするので安心です。
また窓を開ける方は、センサーを付けるのも効果があります。
シールで貼り付けるタイプもあるので、賃貸物件でも簡単に取り付けられます。
大きい窓が1つある場合、一見すると空気が通りやすい印象がありますが、内見の際に外から室内が見えないかしっかり確認もしておいてください。
窓が多いから良いとは限らない？
風通しを考えると窓がある賃貸物件のほうがメリットになりそうですが、なかには窓がありすぎるとデメリットになるケースもあると言います。
多いのが「カーテン代がかかる」という点です。
すべての窓にカーテンをするとなると、その分の費用が発生します。
また窓用の防犯グッズも用意しなければいけなくなるため、余計な出費が増えてしまいます。
たとえ窓が少ない、もしくは1つしかなくても、対策をすれば部屋の空気は循環しますから、物件を選ぶときはあまり「窓の数」を意識しすぎる必要はないでしょう。
大切なのは定期的に換気をするかどうかです。
まとめ
いかがだったでしょうか？
風通しが悪い賃貸物件はデメリットが多いように思われがちですが、工夫次第ではしっかり部屋に空気を取り込むことができます。
今回いろんな対策法を紹介しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
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