賃貸物件を探す際に、「バス・トイレ別」という条件を重視している方も多いのではないでしょうか。
しかし、具体的にどのような特徴があるのか把握している方は少なく、なかには誤解している方もいるかもしれません。
水回りの設備は物件の大きな特徴のひとつと言えるでしょう。
そこで今回は、賃貸物件におけるバス・トイレ別のメリットとデメリット、家賃相場について解説します。
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バス・トイレ別の物件とは、浴室とトイレが別々の独立した状態であることを言います。
「セパレートタイプ」とも呼ばれ、物件を探す際のこだわり条件として設定している方も多いでしょう。
2000年代初め頃まではバス・トイレ同室の物件が当たり前の時代でした。
しかし、2000年代の中ごろからは、賃貸物件でもバス・トイレ別の設計が採用されることが多くなったのです。
現在では別々が当たり前になりつつありますが、ここまで人気が集まるのにはさまざまな理由があります。
そこで、バス・トイレ別のメリットを4つご紹介します。
洗い場をゆったり使用できる
浴室とトイレが分かれていると、浴槽にお湯を溜めたまま洗い場をゆったり使用できる点が最大のメリットです。
また、ゆっくりお風呂に浸かりたい方や、冷え性の方には重要なポイントとなるでしょう。
シャワーで洗い流す際も、浴槽内のお湯が泡だらけになるといったこともありません。
水回りの収納スペースが確保しやすい
収納スペースが確保できるのも魅力のひとつです。
洗い場スペースで使用するボディソープやシャンプー、リンスなども浴室内に置くことができるため収納で悩むことはないでしょう。
トイレが使用しやすい
トイレが使用しやすくなることも大きなメリットとなります。
来客をトイレに案内する際も心理的な抵抗が少なくて済むでしょう。
また、トイレ用品などの収納スペースも十分確保することができます。
さらに、同棲をしている場合はお互いに気を使うことなく、浴室やトイレを利用できるのも魅力的です。
清潔な環境を保ちやすい
浴室とトイレがそれぞれ個室となっているため、清潔を保ちやすいのも特徴です。
別々であっても定期的な掃除は必要ですが、浴室には浴室の、トイレにはトイレのそれぞれに合った掃除方法が選べるため、清潔な環境を保ちやすくなるでしょう。
賃貸物件におけるバス・トイレ別のデメリットとは
上記では魅力的なメリットについてご紹介しましたが、気を付けていただきたいデメリットも存在します。
ここでは、バス・トイレ別のデメリットを3つ挙げたうえで、物件を選ぶ際のポイントについてもご紹介します。
家賃が高くなりやすい
浴室とトイレが別の物件は、ある程度の広さを確保しなければなりません。
そして、設備にコストがかかり、人気も集めているため家賃が比較的高くなりやすい傾向にあります。
同じ建物のなかでも「バス・トイレ別」という条件が加わることで家賃は異なります。
また、条件が加わると物件数も少なくなるため、希望するエリア内では見つからない可能性もあるでしょう。
そのため、家賃や立地条件を優先する場合は、セパレートタイプの物件に住むことは難しいかもしれません。
掃除範囲が増える
浴槽とトイレが分かれていることにより、掃除箇所も増え、その分手間がかかります。
掃除に時間をかけたくないという方は、慎重に考える必要があるでしょう。
部屋が狭くなりやすい
賃貸物件における専有面積には、リビングや寝室のほかにクローゼットや廊下、さらに浴室やトイレなども含まれています。
物件を比較する際に、専有面積が同じくらいであっても、セパレートタイプの物件は浴室とトイレそれぞれにスペースが必要であるため、居室として使用できる面積は狭くなりがちです。
そのため、専有面積だけで広さを判断した場合は、思ったより窮屈に感じるかもしれません。
バス・トイレ別にこだわったために、多くの時間を費やす居室部分が狭くなりストレスになる可能性も考えられます。
そうならないためにも、実際に内見をし自分で広さの印象を確認したうえで、ライフスタイルに合ったお部屋探しをするようにしましょう。
物件を選ぶ際のポイント
まずは、実際に住んだ際、掃除に時間や手間をかける余裕があるかどうかを考えておきましょう。
そして、来客や同棲を想定して物件選びをしなければなりません。
とくに、友人を自宅に招くことが多い場合はよく検討しておきましょう。
また、浴槽にゆっくり浸かりたいかどうかも重要なポイントです。
これらを、しっかり検討したうえで、自分に合った物件かどうかを判断すると良いでしょう。
賃貸物件におけるバス・トイレ別の家賃相場
バス・トイレ別の場合は家賃が高くなりやすいと上記でご紹介しましたが、実際どれくらい高くなるのでしょうか。
まず、物件数を比較したうえで家賃相場の比較についてご紹介します。
物件数の比較
実際にどのくらいの物件数があるのかを見てみましょう。
まず、高田馬場から徒歩10分圏内、家賃9万円以下の1Rもしくは1Kの条件で物件を検索してみます。
条件に適合する物件数は約450件でした。
次に、上記の条件にバス・トイレ別の条件をくわえ物件数を検索してみると、約250件と半分程度になりました。
今度は、池袋での物件数も検索してみましょう。
条件は、池袋から徒歩10分圏内、家賃9万円以下の1Rもしくは1Kとします。
池袋で適合する物件数は500件以上とかなりの物件があるようです。
しかし、バス・トイレ別の条件を追加してみると、約250件とやはり半分程度の物件数になりました。
高田馬場と比較しても、あまり大差はありません。
家賃相場の比較
上記でも例に挙げた、高田馬場と池袋でのバス・トイレ別の家賃相場を見てみましょう。
高田馬場から徒歩10分圏内、家賃9万円以下の1Rもしくは1Kの条件で平均家賃を調べます。
管理費や共益費込みの平均賃料は、6.7万円となりました。
また、1㎡あたりの平均単価は0.4万円で、平均専有面積は17.6㎡、平均築年数は25.09年、駅からの平均徒歩時間は7.8分です。
一方、条件にバス・トイレ別を追加すると平均賃料は8.8万円となりました。
平均単価は0.38万円、平均専有面積は23.75㎡、平均築年数は12.45年、平均徒歩時間は7.77分です。
続いて、池袋から徒歩10分圏内、家賃9万円以下の1Rもしくは1Kの平均賃料は6.6万円となりました。
1㎡あたりの平均単価は0.36万円で、平均専有面積は18.86㎡、平均築年数は27.72年、駅からの平均徒歩時間は9.58分です。
そして、バス・トイレ別の条件をくわえた際の平均賃料は8.9万円となりました。
平均単価は0.37万円、平均専有面積は24.3㎡、平均築年数は11.84年、平均徒歩時間は9.45分です。
これらの結果を見ると、高田馬場と池袋の物件に大きな違いはないということがわかります。
しかし、両方に共通しているのが築年数が倍以上違うということです。
近年、バス・トイレ別の物件は需要があるため、増えているのがわかります。
築年数が浅いため家賃も上昇している傾向にあります。
まとめ
賃貸物件でバス・トイレ別の際は、洗い場をゆったり使用できたり、収納スペースが確保できたり、トイレが使用しやすいといったメリットがあります。
一方、家賃が高くなりやすく掃除範囲が増えるうえ、部屋が狭くなるといったデメリットもあります。
また、築年数が浅いため家賃も上昇していると考えられるのが一般的です。
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