賃貸物件を経営するには、定期的な消防設備点検が必要であると定められています。
消防設備点検といってもどのようなことをすれば良いのか、詳しく知らない方もいるかもしれません。
今回は賃貸物件に必要な消防設備点検とはどのようなものか、点検の種類や費用についてご紹介していきます。
賃貸物件に必要な消防設備点検とは
賃貸物件での消防設備点検とは、賃貸物件を所有している大家さんに対して法令で義務付けられたものです。
点検を怠ったために火災や事故が起こってしまった場合は、大家さんの責任となるので必ずおこないましょう。
また、消防設備点検を実施するだけではなく、点検結果は賃貸物件の所在地を管轄している消防署長に報告する義務もあります。
仮に、消防署長への報告を怠ったり虚偽の報告をしたりすると、30万円以下の罰金や拘留に処される可能性があります。
点検項目は大きく6つで、消化器の点検・自動火災通知設備の動作確認・避難器具の点検・誘導灯の点検・非常警報設備の点検・連結送水管の点検です。
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賃貸物件の消防設備点検の種類や期間
賃貸物件でおこなう消防設備点検には大きくわけて、機器点検と総合点検の2種類があります。
機器点検とは半年に1回おこなうもので、消防設備の設置場所に問題はないか、破損や劣化がないかを見た目や簡単な操作で点検します。
総合点検は1年に1回おこなうもので、機器点検と同時におこなうことが多い、消防設備を実際に作動させての機能面に問題がないかの点検です。
機器点検と総合点検のどちらも、点検結果を消防署長に報告する義務があります。
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賃貸物件の消防設備点検に必要な費用
消防設備点検は、物件の規模や点検の内容によって費用が大きく異なります。
物件規模による年間費用の目安は以下のとおりです。
●10戸未満の小規模物件:8,000~1.5万円
●20~50戸未満の中規模物件:2.5~5万円
●50戸以上の大規模物件:7万円~
これらは点検資格を持った方に点検を依頼した場合に必要となる費用です。
延べ床面積が1,000㎡以上、階段が建物内に1か所のみ、地下か3階以上の階に特定用途がある物件は、有資格者による点検が必要です。
上記の条件に当てはまらない物件ならば、有資格者に依頼せずに自分で点検しても問題ありません。
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まとめ
今回は賃貸物件に必要な消防設備点検とはどのようなものか、点検の種類や費用についてご紹介しました。
消防設備点検は、賃貸物件を所有している大家さんに義務付けられています。
点検には半年に1回おこなう機器点検と1年に1回おこなう総合点検があるので、必ず定期的な点検を忘れないようしましょう。
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